日高本線の廃止駅で保存の動き…北海道日高町が2022年を目途に旧日高門別駅の保全を目指す

立入禁止の柵が入っている旧日高門別駅の構内。
立入禁止の柵が入っている旧日高門別駅の構内。全 5 枚

北海道日高町は、4月1日に廃止された日高本線鵡川~様似間を記憶するプロジェクトを起ち上げている。

これは「太平洋沿岸に続く日高の町から消えてしまいそうな日高本線と駅舎の記憶を保存する活動」として、インターネット募金(クラウドファンディング)を通して、町内にある旧日高門別駅舎を保存しようという取組みで、駅舎のほか、島式のホームや側線を含む線路などの地上設備も保全するとしている。

資金は9月30日まで「ふるさとチョイス」のウェブサイトで募っており、目標金額は600万円。7月16日時点で8人から総額10万4000円の支援が集まっている。

日高町では事業に必要な金額に約1540万円を見込んでいるが、クラウドファンディングの目標金額は最低限の予算での事業実施を想定しており、到達しない場合でも計画変更により適切な事業を選び、プロジェクトを進めたい構えだ。目標金額を超えた場合は、日高本線に関連する設備なども合わせて保管すべく、交渉するとしている。

計画では、2021年秋に備品購入と同時にリノベーションを開始。2022年春に完了し、同年夏には記念イベントを開催するとしており、駅舎については、日高本線の記憶を留め、地域の思いを繋ぐコミュニティスペースとしても活用するべく、関連する写真、鉄道車両や駅舎にまつわる品の寄贈も呼び掛けている。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産、第3世代e-POWER向けエンジンに世界初技術…コールドスプレー工法バルブシート採用
  2. スバル『アウトバック』新型、約515万円から…年内米国発売へ
  3. 「本当に世に出るとは」わずか1トンの車体に800馬力V12を搭載、「超アナログ」なスーパーカーにSNS沸く
  4. あさひ、通勤向け電動アシスト自転車「OFFICEPRESS-e」モデルチェンジ…安全性と整備性を向上
  5. ジープ初の1.6リットルターボハイブリッド搭載、SUV『チェロキー』新型が四角い新デザインで登場
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る