日産、3年ぶり黒字へ---内田社長「ようやく、水面からちょっと顔を」[新聞ウォッチ]

日産自動車の2022年3月期第1四半期決算説明会
日産自動車の2022年3月期第1四半期決算説明会全 2 枚
「ようやく、水面からちょっと顔を出してきたが、ここからどう輝けるか、全社一丸となり、覚悟を持って取り組みたい」

日産自動車の2022年3月期の第1四半期決算説明会で、内田誠社長兼最高経営責任者(CEO)は、やや安堵の表情を浮かべながらこのように語った。

「石の上にも三年」という古い諺もあるが、日産は、2022年3月期の連結業績予想を上方修正。5月の決算発表時点では、営業損益はゼロ、最終損益を600億円の赤字を予想していたが、米国や中国で新車販売が好調に推移し、今期の営業損益は1500億円、最終利益も600億円の黒字に修正、営業、最終損益はともに3期ぶりに黒字転換となる見通しという。

きょうの各紙も読売が「日産業績上方修正、米中で販売増」とのタイトルで経済面のトップ記事で掲載。「日産通期3年ぶり黒字」(毎日)や「日産、黒字予想に修正、脱値引き・円安も追い風」(朝日)、さらに日経も「今期3期ぶり黒字、上方修正、最終損益600億円、米新車販売好調、原料高に懸念」などと「上方修正」「黒字」をキーワードに大きく取り上げている。

あの前代未聞の“ゴーン逮捕事件”から2年8カ月が経過。スッタモンダの末に内田新社長が誕生してから1年8カ月になる。ただ足元では世界的な半導体不足やコロナの感染再拡大などの懸念材料も山積しており、油断は禁物だが、無配転落、大幅な赤字という最悪のどん底経営からはなんとか脱却できるメドがついたようだ。

2021年7月29日付

●コロナ全国感染最多9582人、緊急事態、首都圏3県追加も(読売・1面)

●日産業績上方修正へ、来年3月期、最終益600億円に、米中で販売増(読売・6面)

●スカイマーク資本増強へ、40億円、財務基盤立て直し(読売・6面)

●新社長謝罪から始動、三菱電機、不正防止へ社風改革(読売・7面)

●巣ごもり需要で!?中古車高騰、半導体不足、納期が延びる新車と逆転も(朝日・6面)

●長崎新幹線のデザイン公開(朝日・6面)

●ガソリン158円、8週連続上げ、18年11月以来の高値(毎日・6面)

●半導体正常化来年以降に、実需超す発注影響も(日経・1面)

●JR系不動産、高架下駐車場有効活用へ(日経・16面)

《福田俊之》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  2. 顔が激変! BMWの最小SUV『X1』改良新型、ノイエクラッセ導入へ…プロトタイプを初スクープ
  3. ホンダ初のフルサイズ電動バイク『WN7』発表、航続130km…2026年欧州発売へ
  4. 【プジョー 3008 新型試乗】全身鋼のような硬さに満ち溢れる。これが新時代のプジョーか…中村孝仁
  5. プレミア化は必至!?『ランクル』を知り尽くしたトヨタ車体の「ラリー仕様」限定車にSNS歓喜
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る