フォード マスタングEV にワンオフ、女性パイロットチームに敬意 7月29日にオークション

第二次世界大戦中の軍用機に触発されたカスタムペイント

ツインモーターは最大出力346hp

1回の充電での航続は最大435km

フォード・マスタング・マッハE のワンオフモデル
フォード・マスタング・マッハE のワンオフモデル全 6 枚

フォードモーターは7月27日、フォード『マスタングマッハE』 (Ford Mustang Mach-E)のワンオフモデルを7月29日(日本時間7月30日)、世界最大級の米国の航空ショー「エアベンチャー」のオークションに慈善目的で出品すると発表した。

このワンオフモデルは、第二次世界大戦中に亡くなった米空軍の女性パイロットチームに敬意を表して製作された。当時の女性パイロットと、彼女たちが操縦した飛行機に触発されて、カスタマイズが施されたという。

第二次世界大戦中の軍用機に触発されたカスタムペイント

この特別なマスタングマッハEは、フォードモーターによってカスタマイズされた。女性パイロットの操縦で空を飛んだ軍用機に触発されたカスタムペイントが特長だ。女性パイロットは、第二次世界大戦中、ほぼすべてのタイプの軍用機を飛行させた。

マスタングマッハEのワンオフモデルには、両側に米空軍の星マーク、ボンネットとフェンダーに翼のロゴを配した。フロントフェイシアやリアバンパー、インテリアには、「38」の数字が配された。これは、亡くなった38人の女性パイロットを称えるものだ。

「Women Airforce Service Pilots」は、戦闘機を世界中の米軍基地に輸送して、戦闘に使用する任務を担った女性パイロットチームだった。女性パイロットたちは第二次世界大戦中、延べ6000万マイル以上を飛行した。38人は任務中に亡くなったにもかかわらず、1977年まで、正式な軍人としての地位が認められていなかったという。

今回のオークションの収益は、若い女性や若者に航空業界でのキャリアへのより多くのアクセスを提供するというEAA(実験航空機協会)の活動の支援に充当される。フォードモーターは20年以上にわたって航空ショーのエアベンチャーをサポートしており、航空をテーマにした12台のパフォーマンス車両を寄付し、合計で400万ドル以上が集まった。フォードモーターがEVを寄贈したのは、今回が初めてという。

ツインモーターは最大出力346hp

マスタングマッハEは、フォードモーターを代表する伝統のスポーティカー、フォード『マスタング』シリーズのEVだ。マスタングマッハEはパフォーマンス志向の電動SUVになる。

ワンオフモデルのベースとなっているのは、4WDの「エクステンディッドレンジeAWD」仕様。前後に搭載される2個のモーターは、合計で最大出力346hp、最大トルク59.2kgmを発生する。フォードモーターによると、0~96km/h加速は4.8秒という。

4WDシステムは、前後の車軸に独立してトルクを分配し、後輪駆動モデルよりも優れた加速とハンドリング性能を追求する。フォードモーターは4WDシステムをチューニングして、トラクション性能や雪などの滑りやすい路面でのコントロール性能を高めた。

1回の充電での航続は最大435km

リチウムイオンバッテリーの蓄電容量は88kWhだ。1回の充電での航続は、最大435kmに到達する。バッテリーは、車両の床下に配置され、マイナス40度という低温でテストされた。この水冷式バッテリーは、衝撃吸収構造の防水バッテリーケース内に搭載される。

マスタングマッハEは、急速充電に対応している。10分間で、およそ100km走行分のバッテリー容量を急速充電できる性能を備えている。

《森脇稔》

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