BMW 2シリーズクーペ 新型、展示予定…IAAモビリティ2021

コンパクトでパフォーマンス重視の2ドアクーペ

実用性とプレミアム性を高めたインテリア

最大出力184hpの2.0ターボ搭載の「220iクーペ」

BMW 2シリーズ・クーペ 新型
BMW 2シリーズ・クーペ 新型全 15 枚

BMWは7月28日、ドイツで9月に開催される「IAAモビリティ2021」において、新型『2シリーズクーペ』(BMW 2 Series Coupe)の実車を初公開すると発表した。

すでに英国で開催された「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」において、新型の高性能グレード、「M240i xDrive」の実車が初公開された。その他のグレードの実車の初公開は、フランクフルトモーターショー2021のリニューアルイベント、IAAモビリティ2021となる。

コンパクトでパフォーマンス重視の2ドアクーペ

新型2シリーズクーペは、小型2ドアスポーツクーペの2世代目モデルとなる。ボディサイズは全長4537mm、全幅1838mm、全高1390mm、ホイールベース2741mm。従来型と比較して、105mm長く、64mmワイド、28mm背が低い。ホイールベースは51mm増加した。トレッドは、フロントが+54mmの1575mm、リアが+31mmの1587mmとした。

新型のデザインは、BMW『2002』までさかのぼる、コンパクトでパフォーマンス重視の2ドアモデルの伝統的なコンセプトを、現代風にアレンジしたもの。フロントマスクは、『1シリーズ』との差異化が図られた。特長的なプロポーション、ワイド化されたトレッド、最適化された空力特性、優れたボディ剛性、インテリジェントな軽量デザイン、バランスの取れた50対50の前後重量配分、低重心が、スポーティなハンドリングの基盤を生み出すという。

クラシックなスリーボックスデザインにパワフルなプロポーション、ダイナミックなラインなどで、表現力豊かな外観を追求した。フロントには、新デザインのキドニーグリルが採用された。バーの代わりに垂直に配置されたアクティブエアフラップを装備している。リアのホイールアーチフレアは、後輪駆動車を基本とする新型らしいパワフルさを表現した。コンパクトなテールライトは、LEDの各機能を再配置している。

実用性とプレミアム性を高めたインテリア

インテリアは従来型に対して、高品質の素材やクラフトマンシップにより、プレミアムな雰囲気が追求された。ダークグラファイトマット仕上げの新しいインテリアトリムストリップが標準装備されている。ドアパネルには新しい台形のアクセントが組み込まれており、オプションのアンビエント照明を選ぶと、バックライトが点灯する。ドライバー重視のコックピットデザインは、センターコンソールに最新のコントロールパネルを備える。フルデジタル化されたディスプレイオプションが選べる。

シート位置は低く、運転席と助手席のスペースを向上させた。後席は2名がけ。トランク容量は従来型と比較して20リットル増加し、390リットルとした。3分割の折りたたみ式リアシートを倒せば、さらにスペースが拡大する。トランクの開口部の高さは、従来型よりも35mm低くして、積載性に配慮している。

3ゾーンオートエアコンと音響グレージング仕様のフロントガラスを標準装備した。シートとステアリングホイールのヒーター機能や運転席側のメモリー機能を含む電動調整シート、アンビエントライト、ハーマンカードン製サラウンドサウンドシステムがオプションで選択できる。オプションのスライドガラス/チルトサンルーフは、従来型よりもガラス面積を約20%拡大させている。

最大出力184hpの2.0ターボ搭載の「220iクーペ」

「220iクーペ」グレードに、直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンの改良版を搭載する。 最大出力は184hp/5000~6500rpm、最大トルクは30.6kgm/1350~4000rpmを引き出す。エキゾーストマニホールドを組み込んだシリンダーヘッドによって、CO2排出量を抑えている。8速ステップトロニックトランスミッションを組み合わせた。動力性能は0~100km/h加速7.5秒、最高速236km/hとした。

足元には、17インチアルミホイールを標準装備した。「Mスポーツ」には、18インチのMアルミホイールが採用されている。

サスペンションは、フロントが2ジョイントスプリングストラット、リアが5リンク。サーボトロニック機能付き電動パワーステアリングを標準装備した。オプションで、可変スポーツステアリングを含むMスポーツサスペンションが選択できる、としている。

《森脇稔》

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