BMWは7月28日、ドイツで9月に開催される「IAAモビリティ2021」において、改良新型『X3』の実車を初公開すると発表した。
IAAモビリティ2021は、フランクフルトモーターショー2021がリニューアルし、開催地をミュンヘンに移転して行われるものだ。
電気ブーストが最大11hpのパワーでエンジンをアシスト
現行X3は3世代目モデルで、2017年に初公開された。デビューから約4年を経て、初の本格改良を受けている。改良新型では、すべての4気筒と6気筒エンジンに、48Vのマイルドハイブリッドテクノロジーを採用した。3つのディーゼルエンジンと3つのガソリンエンジンの合計6エンジンに、48Vのスタータージェネレーターを含むマイルドハイブリッドテクノロジーを搭載する。
BMW X3 改良新型改良新型では、燃費と乗り心地も追求する。回生ブレーキによって得られ、48Vバッテリーに蓄えられたエネルギーは、12Vの車載電装品への電力供給に加えて、最大11hpのパワーを発揮する電気ブーストにより、エンジンのパワーをアシストする。
ガソリンエンジン搭載車は、「xDrive20i」が最大出力184hp、「xDrive30i」が最大出力245hp、「M40i」が最大出力360hp。ディーゼルエンジン搭載車は、「xDrive20d」が最大出力190hp、「xDrive30d」が最大出力286hp、「M40d」が最大出力340hpとなる。トランスミッションは、全車が8速ATの「ステップトロニック」。駆動方式は4WDの「xDrive」を組み合わせている。
BMW X3 改良新型前後バンパーやテールライトのデザインを一新
外装は、フロントとリアのデザインが変更された。キドニーグリル、ヘッドライト、前後バンパーを新設計した。テールライトには、新しいグラフィックを採用する。アンダーボディプロテクションや専用サイドスカートも標準装備している。
BMW X3 改良新型フロントでは、新デザインのキドニーグリルをはじめ、約10mmフラットになったヘッドライト、新形状のフロントバンパーで表情を一新する。キドニーグリルは従来よりも大型化され、単一構造のフレームで囲まれている。フロントバンパーの左右の三角形フレームには、垂直にエアインテークが配置された。キドニーグリルとアンダーグリルの間のパネル面積が従来よりも大きくなり、この部分にナンバープレートが装着される。
ヘッドライトにはフルLEDテクノロジーを導入した。マトリックス機能を備えた「アダプティブLEDヘッドライト」がオプションで選択できる。最大で前方650mの距離を照らす「BMWレーザーライト」も、新たにオプション設定されている。
BMW X3 改良新型リアでは、フルLEDテールライトがブラックで縁取られた。スリムな赤いライトグラフィックは3Dデザインで、ウインカーが組み込まれる。テールゲートやリアバンパーも新デザインとした。新設計されたアンダーボディプロテクションは、改良新型の力強さを表現したもの。テールパイプも大型化されており、よりスポーティで力強い存在感を追求している。
センターコンソールは新型4シリーズクーペと共通デザインに
BMW X3 改良新型インテリアには、新型『4 シリーズクーペ』と共通デザインのセンターコンソールが採用された。タッチ機能を備えた10.25インチのコントロールディスプレイは、全車に標準だ。オプションで12.3インチのタッチディスプレイも選択できる。
空調ダクトには、新たにメッキトリムをあしらった。オプションのアンビエントライトには、ダッシュボードの装飾トリム上部のコンターライトと、アクセントトリムの下を照らすアンビエントライトを備えている。
BMW X3 改良新型新デザインのスポーツシートや、3ゾーン制御機能付きのオートエアコンを採用した。センターコンソールには、カップホルダーに加えて、新設計のコントロールセクション、シフトレバー、スタート/ストップシステムのボタン、電動パーキングブレーキ、ヒルディセントコントロール、各種ドライビングエクスペリエンス機能を操作する「BMWコントローラー」が配置された。エンジンスタートボタンも、ここにレイアウトされている。