ホンダ HR-V 新型、ハイブリッドのみに…2021年内に欧州発売へ

欧州仕様の複合モード燃費は18.5km/リットル

ボディとの一体感を高めた同色グリル

「マジックシート」を可能にしたインテリア

ホンダ HR-V ( ヴェゼル に相当)新型(欧州仕様)
ホンダ HR-V ( ヴェゼル に相当)新型(欧州仕様)全 13 枚

ホンダ(Honda)の欧州部門は7月29日、新型『HR-V』(日本名:『ヴェゼル』に相当)を、2021年内に欧州市場で発売すると発表した。

新型HR-Vは、全車ハイブリッドとなるのが特長。ホンダは2022年末までに、欧州で販売されるすべての四輪車を、ハイブリッド車、プラグインハイブリッド車(PHV)、EV、燃料電池車などの電動車両に置き換える計画だ。新型HR-Vは、この電動化ビジョン実現するホンダの取り組みを実証するモデルになるという。

欧州仕様の複合モード燃費は18.5km/リットル

新型HR-Vは、「e:HEV」(イーエイチイーブイ)エンブレムが装着されるホンダのラインナップの最新モデルだ。すでにe:HEVエンブレムは、『CR-V』と新型『ジャズ』(日本名:『フィット』に相当)に装着されている。

新型HR-Vの欧州仕様車には、ホンダの最新の2モーターハイブリッドパワートレイン技術を搭載する。ホンダによると、革新的なハイブリッドシステムは、高効率と洗練されたドライビングパフォーマンスを兼ね備えているという。

1.5リットル直列4気筒ガソリンアトキンソンサイクル「i-VTEC」エンジンにモーターを組み合わせたハイブリッドシステム全体で、欧州仕様の場合、131psのパワーと25.8kgmのトルクを引き出す。0~100km/h加速は、10.6秒の性能を発揮する。

e:HEVでは、リニアで心地よい加速感を追求した。「NORMAL」、「SPORT」、「ECON」と3種類の異なる走行モードを選択できる。また、Dレンジ、Bレンジ、減速セレクターによって、アクセルオフ時の異なる減速度合いを選択することも可能にしている。二次電池は、リチウムイオンバッテリーだ。欧州仕様の環境性能は、複合モード燃費が18.5km/リットル、CO2排出量が122g/km(いずれもWLTP計測)とした。

ボディとの一体感を高めた同色グリル

新型は、コンパクトなクーペにインスパイアされたデザインを導入し、独特のSUVプレゼンスを追求した。新型には、ホンダのクリーンかつモダンな最新デザイン言語を反映させているという。

新型のフロントマスクには、ボディとの一体感を高めたボディ同色グリルが組み込まれた。ボンネットを長く取りながら、ボディ側面をシャープで垂直なデザインとすることにより、インテリア空間を拡大させているという。ボンネットのセンター部分は低くフラット。Aピラーの根元に流れ込むようなショルダーラインによって、安定感と安心感を演出し、SUVの美しさを実現した、と自負する。

リアは、使い勝手を高めたゲート開口部をはじめ、ハンドルをリアゲートの中に自然に組み込み、美しさと機能性の両立を目指したという。

「マジックシート」を可能にしたインテリア

新型は、ハイブリッドパワートレインのコンポーネントのパッケージングを効率化することにより、プレミアムSUVのスタイリングと、室内の広さを両立することを目指した。その結果、新型はクラスをリードするインテリア空間を維持し、大人4人が最大限の快適さで着座することができるという。

新型のインテリアは、広さとプレミアムSUVとしての質感を追求している。各部には、モダンなファブリックやソフトタッチ素材を使用した。HMI(ヒューマン・マシン・インターフェイス)の考え方に基づいて、視線移動の軽減や動線に沿った操作類をレイアウトしている。

ダッシュボードの上部のコーナー部分には、L字型の空調ベントをレイアウトした。これにより、空調システムが、乗員の横と上に新鮮な空気のカーテンを作り出すことを狙ったという。

新型には、コンパクト設計のパワートレインとセンタータンクレイアウトを採用した。これにより、荷室の積載量に応じて、シートを「フォールドフラット」または「フリップアップ」化できる「マジックシート」を可能にしている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  3. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  4. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  5. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る