アウディ『Q4 e-tron』に新グレード、航続は最大490km…欧州で設定

ツインモーターは最大出力265ps

マトリクスLEDヘッドライトに「デジタルライトシグネチャー」機能

4590mmの全長に対してホイールベースは長めの2760mmに

アウディ Q4 e-tron の「45 e-tron クワトロ」
アウディ Q4 e-tron の「45 e-tron クワトロ」全 6 枚

アウディは7月29日、新型EVの『Q4 e-tron』(Audi Q4 e-tron)に、新グレードの「45 e-tron クワトロ」を欧州で設定すると発表した。

Q4 e-tronは、アウディ『e-tron』に続く電動SUVだ。アウディが、コンパクトEVセグメントに投入する最初の市販モデルがQ4 e-tronとなり、アウディの電動化戦略にとって、非常に重要なモデルになるという。

ツインモーターは最大出力265ps

45 e-tron クワトロは、最上位グレードの「50 e-tron クワトロ」の下に位置する新グレードとなる。50 e-tron クワトロの場合、前後アクスルの2基の電気モーターが最大出力299psを引き出し、電動4輪駆動システムと組み合わせる。0~100km/h加速は6.2秒、最高速は180km/h(リミッター作動)の性能を発揮する。50 e-tron クワトロには、正味蓄電容量77kWh(総容量82kWh)の大容量バッテリーを搭載している。

アウディ Q4 e-tron の「45 e-tron クワトロ」アウディ Q4 e-tron の「45 e-tron クワトロ」

これに対して、45 e-tron クワトロでは、前後アクスルに搭載される2基の電気モーターの最大出力が、265psに抑えられる。電動4輪駆動システムにより、0~100km/h加速6.9秒、最高速180km/h(リミッター作動)の性能を実現する。1回の充電での航続は、最大490kmを確保している。

最大出力125kWの急速充電では、10分の充電で約130km(WLTP計測)を走行することができる。「myAudi app」を使うと、スマートフォンを利用して自宅に居ながらにして充電を開始し、走行前に車内の空調をコントロールすることも可能だ。

アウディ Q4 e-tron の「45 e-tron クワトロ」アウディ Q4 e-tron の「45 e-tron クワトロ」

「アウディe-tron」充電サービスは、欧州26か国の約25万か所の公共充電ステーションで利用可能。そのうちの5841か所は急速充電ステーションで、1枚の充電カードで簡単に充電できるようにした。

マトリクスLEDヘッドライトに「デジタルライトシグネチャー」機能

アウディ Q4 e-tron の「45 e-tron クワトロ」アウディ Q4 e-tron の「45 e-tron クワトロ」

Q4 e-tronは、アウディのEVのデザイン言語を、次のステップへと進化させることを目指した。短いフロントオーバーハング、大径ホイール、アスリートを連想させる筋肉質なボディにより、表現力豊かなプロポーションを創出しているという。

オプションでマトリクスLEDヘッドライトを装備することができる。このヘッドライトは、他の道路ユーザーを幻惑することなく、路面を明るく照らし出す。「デジタルライトシグネチャー」は、世界初の機能だ。ドライバーは、「MMIタッチオペレーションシステム」を操作して、4種類のライトシグネチャーを切り替えることができる。

アウディ Q4 e-tron の「45 e-tron クワトロ」アウディ Q4 e-tron の「45 e-tron クワトロ」

リアは、ライトストリップが左右のテールライトをつなぐデザインとした。ボディカラーは、新色のメタリックシェードオーロラバイオレットを含む8種類のカラーが設定されている。

4590mmの全長に対してホイールベースは長めの2760mmに

アウディ Q4 e-tron の「45 e-tron クワトロ」アウディ Q4 e-tron の「45 e-tron クワトロ」

4590mmの全長に対して、ホイールベースを2760mmと長めに取り、駆動コンポーネントをコンパクトなスペースに搭載した。これにより、室内長はフルサイズクラスのSUVに匹敵し、後席足元には充分なゆとりを持たせているという。収納スペースは合計で約25リットル。荷室容量は、520リットル以上とした。

新設計のステアリングホイールには、ドライバーがデジタルインストルメントクラスターを操作するために使用するタッチパネルが組み込まれた。インフォテインメントとナビゲーションは、主にダッシュボード中央に配置されたMMIタッチディスプレイを使用して操作する。3番目の操作インターフェイスとして、日常会話に対応したボイスコントロールも採用される。

インストルメントパネルは、ドライバーに向かって少し角度が付けられ、独立したエリアに分割されて、デザイン要素にもなっている2つのディスプレイを統合している。助手席側のトリムパネルには、オプションで、リサイクル素材を一定の割合で含むテクニカルファブリックを装着することもできる。水平方向に伸びるセンターパネルには、ギアを選択するためのシフターが設置されている。

《森脇稔》

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