BMWの高性能EV『i4 M50』、セーフティカーに…電動バイク「MotoE ワールドカップ」

ツインモーターは最大出力544hp

専用のアダプティブMサスペンションとMスポーツブレーキ

セーフティカーにはライトバーや点滅式フロントライトを追加

BMW『i4 M50』の「MotoE ワールドカップ」セーフティカー
BMW『i4 M50』の「MotoE ワールドカップ」セーフティカー全 7 枚

BMWの高性能車部門であるBMW Mは8月2日、BMWとしてEV初のMモデル、『i4 M50』が電動バイクによるロードレース、「FIM Enel MotoE ワールドカップ」の新たなセーフティカーに起用されると発表した。

ツインモーターは最大出力544hp

BMWの新型4ドアグランクーペEV、『i4』の頂点に位置する高性能モデルがi4 M50だ。i4 M50のEVパワートレインは、前後アクスルにモーターを搭載する。ツインモーターによって、最大出力544hp、最大トルク81kgmを獲得する。

544hpのパワーは、同等クラスのガソリン車、新型『M4クーペ』の「コンペティション」の直噴3.0リットル直列6気筒ガソリンツインターボエンジンが生み出す最大出力510hpを、30hp以上上回るものだ。最大トルク81kgmは、新型『M4クーペコンペティション』の最大トルク66.3kgmを、およそ15kgm上回る。

i4 M50には、スポーツブースト機能を備え、0~100km/h加速は3.9秒で駆け抜ける。これは、新型M4クーペコンペティションに肩を並べる。また、1回の充電での航続は、WLTPサイクルで最大510kmに到達する。

ブレーキエネルギー回生システムを装備しており、回生ブレーキの強弱を切り替ええることができる。交通状況に応じて、ワンペダル感覚の走行や惰性走行を可能にしている。

専用のアダプティブMサスペンションとMスポーツブレーキ

サスペンションは、フロントがダブルジョイントスプリングストラット、リアが5リンクだ。リアにはエアサスペンションを標準装備する。BMWの電動4WDで初めて、ホイールスリップの制限機能が組み合わされており、トラクション性能を追求した。

i4 M50 には、専用のアダプティブMサスペンション、バリアブルスポーツステアリング、Mスポーツブレーキシステムを装備する。オプションで最大20インチのMアルミホイールが選択できる。MカーボンエクステリアパッケージとMパフォーマンスパーツも用意されている。

i4 M50は、コンバインド・チャージング・ユニットにより、最大出力200kWのDC急速充電ステーションが利用できる。およそ10 分で140kmの走行に必要なバッテリー容量を充電できる。ユーザーは、公共充電ステーションとIONITYハイパワー充電ステーションを利用することができる。

セーフティカーにはライトバーや点滅式フロントライトを追加

このi4 M50が電動バイクによるロードレース、FIM Enel MotoE ワールドカップの新たなセーフティカーに起用される。FIM Enel MotoE ワールドカップは2019年から開催されており、イタリアのエネルジカ製の電動バイクを使用してレースを行う。

これまで、FIM Enel MotoE ワールドカップのセーフティカーは、BMWのプラグインハイブリッドスポーツカー、『i8』が務めてきた。このi8の後を受け継ぐ形で、i4 M50が新たなセーフティカーに起用される。

エネルジカ製の電動バイクによるワンメイクレースのFIM Enel MotoEワールドカップは、今シーズンで開催3年目。オーストリアのレッドブル・リンクで8月15日、世界最高峰の二輪レースの「MotoGP」オーストリアGPと併催で、FIM Enel MotoEワールドカップ第11戦が開催される。このレースで、i4 M50のセーフティカーが実戦デビューする予定だ。

i4 M50には、セーフティカーとして使用できるようにするためのライトバーや点滅式のフロントライトが追加された。フロントグリル、ボディサイド、リアバンパーなどには、グリーンのアクセントが添えられている。

《森脇稔》

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