コロナ感染は過去最多、菅内閣支持は最低を更新[新聞ウォッチ]

菅首相
菅首相全 2 枚

新型コロナウイルスの1日当たりの新規感染者が神奈川県でも2000人を超えて、過去最多を更新中。一方、感染防止対策に取り組む菅内閣の支持率は、昨年9月の内閣発足以降の最低を更新したという。

きょうの読売によると、8月7~9日に実施した全国世論調査で、菅内閣の支持率は35%だった。これまでの最低は、前回(7月9~11日調査)と6月調査の37%だったが、それよりもさらに低下した。不支持率も54%(前回53%)で、内閣発足以降最高となったそうだ。

世論調査は朝日でも一日早く8月9日付の朝刊で発表していたが、それによると、菅内閣の支持率は28%と昨年9月の発足以降、初めて3割を切ったという。不支持率は53%。東京五輪開幕直前の7月調査の支持(31%)、不支持(49%)からいずれも悪化したそうだ。

政府・与党には、五輪による政権浮揚への期待があったが、「思うようには表れていない」とも伝えている。その背景には、菅首相が重ねて強調していた「安全、安心の大会」が「できた」は32%と少なく、「できなかった」が54%と多かったという。

その菅首相は、長崎市の平和記念式典に出席後の記者会見で、新型コロナ対策で不要不急の外出や帰省・旅行を控えるように要請。「今週からお盆の時期を迎える」と触れたうえで「かつてない感染拡大が続いている中で極めて大事な時期だ」と述べたそうだ。

広島の平和記念式典では一部あいさつ文を読み飛ばすなど緊張感もなく、支持率が最低の首相の要請では説得力に欠けるが、「自分の命は自分で守る」という当たり前のことを改めて心に刻むほかない。

2021年8月10日付

●内閣支持最低35%、五輪開催「よかった」64%、本社世論調査(読売・1面)

●気温「21~40年に1.5度上昇」IPCC温暖化対策講じても(読売・1面)

●対中輸出初の8兆円台、1~6月、車堅調、対米上回る(読売・7面)

●逃げる女性何度も襲う、小田急刺傷、車載カメラに記録(朝日・24面)

●首都高渋滞68~96%減、五輪開催中(毎日・25面)

●ゴーン退場1000日、「業績でまず信頼回復を」(日経・2面)

●帰省・旅行自粛を要請、感染対策、首相「今週、大事な時期」(日経・2面)

●東・北日本で大雨警戒、台風9号、温帯低気圧に(日経・27面)

《福田俊之》

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