新連載[カーオーディオ システムアップ AtoZ]スピーカー…セパレートスピーカーの利点

セパレートスピーカーの一例(モレル・マキシマス 602 V2)。
セパレートスピーカーの一例(モレル・マキシマス 602 V2)。全 1 枚

カーオーディオシステムのバージョンアップを検討している方々に向けて、製品ガイドを展開している当新連載。まずはスピーカーについて解説している。今回も「コアキシャルスピーカー」と「セパレートスピーカー」との違いについて考察する。

市販スピーカーの分類方法はさまざまあるが、まずは大きく「コアキシャルスピーカー」と「セパレートスピーカー」、この2つに分けられる。で、「コアキシャルスピーカー」とは前回の記事の中で説明したとおり、ミッドウーファーの同軸上にツイーターが装着された一体型スピーカーのことを指し、「セパレートスピーカー」とは、ツイーターとミッドウーファーとが別体となったタイプのスピーカーのことを指す。なおカー用の「セパレートスピーカー」には主に「2ウェイ」と「3ウェイ」とがあるのだが、それについてはまた改めて解説する。今回は「一体化していること」に対して「分離していること」のメリットについて説明したい。

一体化していると、取り付けしやすくそしてサウンドがまとまりやすくなるのだが、では分離しているとどのような利点が得られるのかと言うと…。

ひと言で言うならば答は以下のとおりだ。「サウンドステージを上げやすいこと」、これが分離していることで得られる最大の利点だ。

というのもツイーターとミッドウーファーが分離していると、ツイーターを高い位置に取り付けられる。そうすると、音場を目の前に展開させやすくなるのだ。

なぜならば、高音は音の出どころが分かりやすい。対して音は低くなればなるほど出どころが分かりにくくなる。なので高音が高い位置から放たれて目の前で展開すると、人間の耳はその高音に反応し中低音も高い位置で展開されているように錯覚する。いわば、中低音が高音に引き上げられるような効果が得られるのだ。

ちなみに言うと、このような効果を得るためには高音と中低音との繋がりが良好である必要があり、それを実現させることが「セパレートスピーカー」を使う上での難しさとなるのだが、それがある程度上手くいけばこの効果を獲得できる。

対して「コアキシャルスピーカー」では、すべての音が足元から聴こえてくるためにサウンドステージを高い位置に上げるのが難しい。この点が、「コアキシャルスピーカー」と「セパレートスピーカー」との主な違いだ。

今回は以上だ。次回以降も「スピーカー」の製品ガイドを続行する。お楽しみに。

「セパレートスピーカー」の利点とは? システムアップのための、カーオーディオユニット“AtoZ”! lesson 01「スピーカー編」その2

《太田祥三》

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