【VW アルテオン 新型試乗】ガレージに収めれば、家一軒丸ごとセンスアップできる…九島辰也

VW アルテオン シューティングブレーク(Rライン)
VW アルテオン シューティングブレーク(Rライン)全 20 枚

VWのラインナップの中で『ゴルフ』の次に注目しているモデルがある。『アルテオン』だ。理由は明白で、カッコイイから。VWブランドらしからぬ2枚目に仕上がっている。アウディがやきもちを妬きそうなデザインだ。

【画像全20枚】

そんなスタイリングだけにモデルチェンジは難しかったと推測する。完成度の高いクルマは手を入れ過ぎるとだいたい失敗するからだ。要するに微妙なサジ加減が必要となる。大胆に手を入れないモデルとしてはMINIやフィアット『500』がいい例だろう。その意味で、今回のモデルチェンジは成功したと言っていい。

目玉はなんと言っても「シューティングブレーク」

VW アルテオン シューティングブレーク(Rライン)VW アルテオン シューティングブレーク(Rライン)
これまでのイメージを残しながらしっかり新しさを表現している。特徴的なグリルのイメージをキープし、LEDヘッドライトユニットをリデザインした。一目でアルテオンとわかるのがポイント。リアもそう。バランスを崩さずにLEDテールライトクラスターとVWバッジに手を加えた。

そして目玉はなんと言っても「シューティングブレーク」の追加。流れるようなフォルムを保ちながらカーゴスペースを設けている。正直、久しぶりの美しいワゴンである。Bピラーから後のシュッとしたフォルムが『パナメーラ スポーツツーリスモ』を思い出させるが、それよりもフォルムは自然だ。

VW アルテオン シューティングブレーク(Rライン)VW アルテオン シューティングブレーク(Rライン)
大人が乗れるスポーツワゴンといったところだろう。しかも5ドアハッチバックとディメンションが同じなのがいい。ともに全長4870mmにとどまっている。都心で扱いやすく、それでいて積載量が十分確保される。

ただ疑問が一つ残る。それはシューティングブレークという英国式なネーミングをつけたことだ。ヴァリアント、アバント、ワゴンとグループ内にも名前はある。本来なら海外試乗会でその辺の経緯をワイン片手に聞きたいところだが、それが叶わないのが悲しい。早く正常な日々が戻ることを切に願うばかりである。

大きさを感じさせない身のこなしは感動的だ

VW アルテオン(エレガンス)VW アルテオン(エレガンス)
エンジンは2リットル直4ターボの2.0TSIで、最高出力272psを発揮する。組み合わされるのは7速DSG。駆動方式は4MOTIONとなる。日本仕様はひとまずこれ一本で、装備違いでグレードが構成される。

走りは総じて乗り心地の良さが際立った。ドライブモードの役目を果たすアダプティブシャシーコントロール「DCC」が走行状況に応じたドライバーの要望に応えてくれる。 “コンフォート”での高速道路走行はクラス2つくらい上の乗り味である。ヨーロッパメーカーの得意とするジャンルだが、このしなやかさは一級品だ。

VW アルテオン(エレガンス)VW アルテオン(エレガンス)
“スポーツ”では、硬すぎない乗り心地がグッド。しかもそもそもの軽快なハンドリングと合わせ、ゴルフのハッチバックのような運動性能を見せる。大きさを感じさせない身のこなしは感動的だ。

この時のスタビリティの高さはタイヤサイズも関係するであろう。試乗車は20インチのロープロタイヤを履いていた。クールなスタイリングだけに大径ホイールが見た目にもしっくりくる。

ガレージに収めれば、家一軒丸ごとセンスアップできる

VW アルテオン シューティングブレーク(エレガンス)VW アルテオン シューティングブレーク(エレガンス)
レザーをふんだんに使ったインテリアもいい。アルテオンらしい高級感を醸し出す。「エレガンス」ではウッドパネルを、「Rライン」ではアルミニウムパネルをダッシュボードのアクセントに使用する。

というのが新型アルテオンとのファーストコンタクトだが、5ドアハッチバックより正直シューティングワゴンが気になってしょうがない。このスタイリングは高い支持を得るであろう。ガレージに収めると、家一軒丸ごとセンスアップするチカラがありそうだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

九島辰也|モータージャーナリスト
外資系広告会社から転身、自動車雑誌業界へ。「Car EX(世界文化社 刊)」副編集長、「アメリカンSUV(エイ出版社 刊)」編集長などを経験しフリーランスへ。その後メンズ誌「LEON(主婦と生活社 刊)」副編集長なども経験する。現在はモータージャーナリスト活動を中心に、ファッション、旅、サーフィンといった分野のコラムなどを執筆。また、クリエイティブプロデューサーとしても様々な商品にも関わっている。趣味はサーフィンとゴルフの"サーフ&ターフ"。 東京・自由が丘出身。

《九島辰也》

九島辰也

九島辰也|モータージャーナリスト 外資系広告会社から転身、自動車雑誌業界へ。「Car EX(世界文化社 刊)」副編集長、「アメリカンSUV(エイ出版社 刊)」編集長などを経験しフリーランスへ。その後メンズ誌「LEON(主婦と生活社 刊)」副編集長なども経験する。現在はモータージャーナリスト活動を中心に、ファッション、旅、サーフィンといった分野のコラムなどを執筆。また、クリエイティブプロデューサーとしても様々な商品にも関わっている。趣味はサーフィンとゴルフの“サーフ&ターフ”。東京・自由が丘出身。

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