プラスゼロとアビスト、業務提携内容を拡大…3D CADとAIのコラボで製造業の生産性向上へ

プラスゼロとアビストが業務提携内容を拡大
プラスゼロとアビストが業務提携内容を拡大全 1 枚

AI・自然言語処理を通して事業コンサルティング、サービス提供を行うプラスゼロは、「AEI(Artificial Elastic Intelligence)」の普及を目指し、機械設計・システム・ソフトウェア開発のアビストとの業務提携内容を拡大したと発表した。

AEIとは「特定の限られた業務の範囲にて、人間のようにタスクを遂行できるAI」のことを指す、プラスゼロが独自に提唱する概念。現在のAI技術では実現が困難とされる「汎用人工知能」に代わり、プラスゼロでは特定条件に絞ることで実用的な水準での業務遂行を可能とするAEIの実現を目指している。

2021年4月、プラスゼロはAEIの根幹となる「意味理解AI」に基づく特許技術を申請。今後、一連の取り組みを通し、人間の言葉を高いレベルで理解できる「意味理解AI」の研究開発を進めることで、AEIの3~5年後の実用化、5~10年後の本格普及を目指している。

プラスゼロとアビストは2018年9月より業務提携、2019年12月より資本提携を行っているが、AEIの実現と普及を目指すプラスゼロの姿勢にアビストが賛同、2021年8月に業務提携内容を拡大した。

具体的な取り組みとして、早期にAEIを製造業分野に適用し、アビストの製造業向け設計支援テクノロジー「3DCAD」やAI・IT関連の技術者と、プラスゼロの意味理解AIに強い技術者がコラボし、さらなる製造業の設計工程の生産性向上を目指す。

製造業のAEIの適用では、条件を整えることによって、今後はビジネスプロセスアウトソーシングの形でビジネスの一部のプロセス全体を請け負うことを目指している。

その他、3DCADの圧倒的専門性を持つアビストの技術と、プラスゼロのAEIを組み合わせることで、3Dモデルを活用した良質なシミュレーション環境の整備を加速。言語情報と視覚情報を高度に組み合わせたマルチモーダル環境におけるAEI利用に関するコラボレーションについても視野に入れて取り組んでいく。

《纐纈敏也@DAYS》

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