【ミシュラン クロスクライメート2】須藤社長「高い技術と機能を1本のタイヤに集約した」

新製品の「クロスクライメート2」と須藤元社長
新製品の「クロスクライメート2」と須藤元社長全 2 枚

日本ミシュランタイヤは8月18日、全天候型タイヤ「ミシュラン クロスクライメート2」の発表会をオンラインで開催し、10月8日から順次発売すると発表した。サイズは15インチから20インチの計61サイズで、価格はオープン価格だ。

クロスクライメートシリーズは2015年に欧州で販売され、消費者の高い満足度を獲得し、数多くの賞を受賞。その実績を踏まえ、19年に日本で販売したタイヤだ。そのコンセプトは「雪も走れる夏タイヤ」である。

「最新技術開発により実現した夏タイヤの性能と雪上性能が両立できるタイヤであれば必ず消費者に受け入れられる、つまり高い安全性や利便性は必ずユーザーの利益につながると考え販売することにした。おかげさまで発売初年度から好評をいただき、毎年前年を上回る実績を頂戴した」と須藤元社長は話す。

事実、初年度販売目標の達成率は293%で、翌2020年の成長率は156%、そして2021年度の成長率(1~7月)は137%と高い伸び率を記録している。文字通り、日本でも消費者の高い評価を受けているといっていいだろう。

「今回紹介する新製品のクロスクライメート2は現状の性能に満足せず、安全性をはじめさらなる利便性の向上を目指した開発された。高い技術と機能を1本のタイヤに集約した」と須藤社長。

雪上でのグリップ性能が従来品の「クロスクライメート+」よりも7%向上し、ウエットグリップ力、ドライグリップ力もそれぞれ6%、5%向上している。それを可能にしているのが新開発のコンパウンド「サーマル・アダプティブ・コンパウンド」だという。これによって、ドライ、ウエット、雪上路面など、刻々と変化する路面状況に幅広く対応できるようになり、1年を通してより安全に走行することが可能になった。

そのほか、新Vシェイプトレッドパターン、Vランプエッジ、LEVサイブ、Pエッジなどの異なる技術を採用し、ドライ、ウエット、雪上路面においてより高いパフォーマンスを発揮できるようになったそうだ。

ミシュランはグローバル市場では約15%でブリヂストンとトップシェアを争っているが、日本市場では数%のシェアと国内メーカーが強く、ベスト5にも入っていない。この全天候型の新製品で日本の消費者にアピールし、大きくシェアを伸ばしたいところだろう。

《山田清志》

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