BMWのEV初の「M」、『i4 M50』がセーフティカーに…電動バイク「MotoE ワールドカップ」で実戦デビュー

i8に代わるセーフティカーとしてi4 M50を起用

0-100km/h加速は3.9秒で航続は510km

10分で140kmの走行に必要なバッテリー容量を充電可能

BMW i4 M50 の「MotoE ワールドカップ」セーフティカー
BMW i4 M50 の「MotoE ワールドカップ」セーフティカー全 10 枚

BMWの高性能車部門のBMW Mは8月15日、BMWのEV初のMモデル、『i4 M50』が電動バイクによるロードレースの「FIM Enel MotoE ワールドカップ」のセーフティカーとして、実戦デビューした、と発表した。

i8に代わるセーフティカーとしてi4 M50を起用

FIM Enel MotoE ワールドカップは2019年から開催されており、イタリアのエネルジカ製の電動バイクを使用してレースを行う。

これまで、FIM Enel MotoE ワールドカップのセーフティカーは、BMWのプラグインハイブリッドスポーツカー、『i8』が務めてきた。このi8の後を受け継ぐ形で、i4 M50が新たなセーフティカーに起用された。

エネルジカ製の電動バイクによるワンメイクレースのFIM Enel MotoEワールドカップは、今シーズンで開催3年目。オーストリアのレッドブル・リンクで8月15日、世界最高峰の二輪レースの「MotoGP」オーストリアGPと併催で、FIM Enel MotoEワールドカップ第11戦が開催された。このレースで、i4 M50のセーフティカーが実戦デビューを果たした。BMW i4 M50 の「MotoE ワールドカップ」セーフティカーBMW i4 M50 の「MotoE ワールドカップ」セーフティカー

0-100km/h加速は3.9秒で航続は510km

BMWの新型4ドアグランクーペEV、『i4』の頂点に位置する高性能モデルがi4 M50だ。i4 M50には、セーフティカーとして使用できるようにするために、ライトバーや点滅式のフロントライトが追加された。フロントグリル、ボディサイド、リアバンパーなどには、グリーンのアクセントが添えられている。

EVパワートレインは、前後アクスルにモーターを搭載する。ツインモーターによって、最大出力544hp、最大トルク81kgmを獲得する。544hpのパワーは、同等クラスのガソリン車、新型『M4クーペ』の「コンペティション」の直噴3.0リットル直列6気筒ガソリンツインターボエンジンが生み出す最大出力510hpを、30hp以上上回るものだ。最大トルク81kgmは、新型『M4クーペコンペティション』の最大トルク66.3kgmを、およそ15kgm上回る。

スポーツブースト機能を備え、0~100km/h加速は3.9秒で駆け抜ける。これは、新型M4クーペコンペティションに肩を並べる。また、1回の充電での航続は、WLTPサイクルで最大510kmに到達する。BMW i4 M50 の「MotoE ワールドカップ」セーフティカーBMW i4 M50 の「MotoE ワールドカップ」セーフティカー

10分で140kmの走行に必要なバッテリー容量を充電可能

サスペンションは、フロントがダブルジョイントスプリングストラット、リアが5リンクだ。リアにはエアサスペンションを標準装備する。BMWの電動4WDで初めて、ホイールスリップの制限機能が組み合わされており、トラクション性能を追求した。

専用のアダプティブMサスペンション、バリアブルスポーツステアリング、Mスポーツブレーキシステムを装備する。オプションで最大20インチのMアルミホイールが選択できる。MカーボンエクステリアパッケージとMパフォーマンスパーツも用意されている。

コンバインド・チャージング・ユニットにより、最大出力200kWのDC急速充電ステーションが利用できる。およそ10分で140kmの走行に必要なバッテリー容量を充電可能。ユーザーは、公共充電ステーションとIONITYハイパワー充電ステーションを利用することもできる。

ブレーキエネルギー回生システムを装備しており、回生ブレーキの強弱を切り替えることができる。交通状況に応じて、ワンペダル感覚の走行や惰性走行を可能にしている。BMW i4 M50 の「MotoE ワールドカップ」セーフティカーBMW i4 M50 の「MotoE ワールドカップ」セーフティカー

《森脇稔》

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