大規模液化水素サプライチェーン確立へ、川崎重工など3社の実証実験をNEDOが採択

貨物格納設備を4基搭載した大型液化水素運搬船のイメージ
貨物格納設備を4基搭載した大型液化水素運搬船のイメージ全 2 枚

川崎重工の子会社である日本水素エネルギー、ENEOS、岩谷産業の3社は、「液化水素サプライチェーンの商用化実証」が、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の公募する「グリーンイノベーション基金事業/大規模水素サプライチェーンの構築プロジェクト」に採択されたと発表した。

本実証事業では、カーボンニュートラルを実現する水素の大量消費社会を見据え、CO2フリー水素サプライチェーンの本格的な社会実装の取組みの一環として、年間数万トン規模の大規模な水素の液化・輸送技術を世界に先駆けて確立。水素製造・液化・出荷・海上輸送・受入までの一貫した国際間の液化水素サプライチェーン実証を行う。

具体的には、16万立方米(4万立方米×4基)クラスの液化水素タンクを搭載する液化水素運搬船や、5万立方米クラスの陸用の液化水素タンクなど商用化(水素供給量:20万トン/年以上)の実現を見通すために必要な大型設備を川崎重工が供給し、2030年に30円/Nm3の水素供給コスト(船上引き渡しコスト)の実現を目指す。なお、水素源、実証場所、輸送量を含め、本実証事業を行う上で最適な主要設備・仕様・基数などは、様々な関係者との協議を通して決定していく。

本実証事業では、日本水素と川崎重工、ENEOS、岩谷産業は、水素事業やエネルギー関連事業で各社が培ってきた技術や知見を結集。川崎重工の「水素液化機向け大型高効率機器の開発」や、水素発電実証を実施する需要者等とも連携のうえ、日本の2050年までのカーボンニュートラル実現への貢献に向けて商用規模での国際的な液化水素サプライチェーンの構築を目指す。

《纐纈敏也@DAYS》

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