『DS 4』、3年ぶりに復活…2021年内にフランス本国で発売へ

EMP2プラットフォームの最新版がベース

ヘッドランプに「DSマトリクスLEDビジョン」システム

10インチの「DS IRIS」インフォテインメントシステム

DSの新型 DS 4
DSの新型 DS 4全 9 枚

DSは8月30日、新型『DS 4』を2021年内にフランス本国で発売すると発表した。現地ベース価格は、2万9200ユーロ(約380万円)だ。

初代DS4は2011年春、ジュネーブモーターショー2011で初公開された。DS 4は、『DS 3』に続くDSシリーズ第2作目。ブランドシグネチュアの「クリエティブ・テクノロジー」を具現化したモデルで、そのデザインは、SUV的な力強さや押し出し感を強調した独特の4ドアクーペスタイルが特長だった。

この初代DS 4は2018年、生産を終了した。新型DS 4は2代目モデルとなり、およそ3年ぶりの復活となる。新型DS 4は、『DS 7クロスバック』、『DS 3クロスバック』、『DS 9』に続いて、新世代DSシリーズの4番目のモデルとなる。DSの最新のデザイン言語を導入している。

EMP2プラットフォームの最新版がベース

車台には、DSが属するステランティスの「EMP2」プラットフォームの最新版をベースにする。EMP2の新しいバージョンは、さまざまな種類のパワートレインに対応できるモジュラー式車台でありながら、新しい表現の自由をデザインに吹き込むという。

EMP2プラットフォームの最新バージョンは、プロポーションと空力性能を両立するために開発された。ボンネットとフェンダーの組み合わせや、2列目シートのフロアを下げることで、アスレチックで空力性能に優れるシルエットを構築しているという。

EMP2プラットフォームの最新バージョンでは、複合素材やホットプレスされた構造部品の採用をはじめ、空調ユニットなどのコンパクト化が図られ、室内や荷物スペースが拡大された。また、EMP2プラットフォームの最新バージョンでは、軽量化を進めたうえで、最新かつ最も厳しい安全基準に適合するように設計されている。

ヘッドランプに「DSマトリクスLEDビジョン」システム

新型のデザインは、コンセプトカーのDS『エアロスポーツラウンジ』にインスパイアされたシルエットとし、プレミアムCセグメントにおいて、これまでにないプロポーションを実現した、と自負する。外観はアスレチックかつ筋肉質で、足元には最大20インチの大径ホイールを装着した。エアロダイナミクス性能も高めており、SUVクーペと従来のコンパクトハッチバックの両方の顧客にアピールするデザインを目指したという。

フロントには、新しいライトデザインを採用した。スリムなプロジェクターヘッドランプには、「DSマトリクスLEDビジョン」システムが組み込まれる。指向性を備えた光源に、左右に2列のLEDで構成されたデイタイムランニングライト(計98個のLED)を組み合わせた。「DSウィング」が、ヘッドランプとグリルをつなぐ。このDSウィングは、ダイヤモンドモチーフの大小2つのパーツで構成されており、立体的なグリルの中で際立つことを狙った。その上には、長いフロントフードが配されている。

新型のボディサイズは、全長4400mm、全幅1830mm、全高1470mm。初代DS4(全長4275mm、全幅1810mm、全高1535mm)に対して、125mm長く、20mmワイドで、65mm背が低い。DSの新型 DS 4DSの新型 DS 4

10インチの「DS IRIS」インフォテインメントシステム

新開発のインフォテインメントシステムが、10インチの「DS IRIS」だ。新しいインターフェースは、スマートフォン同様、アイコンにタッチして操作を行う。DS IRISは、音声とジェスチャーで制御できる。自然言語の音声認識ソリューションによって、乗員の発言内容を理解するパーソナルアシスタントを備えている。

センターコンソールに配置される「DSスマートタッチ」は、指先で操作する画面だ。画面は、ズームイン、ズームアウト、手書き認識などの動きを識別する。システムやマッピングが常に最新の状態で作動するように、更新はクラウドを介して即座に行われる、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. メルセデスベンツの主力SUV『GLC』、新型を9月に世界初公開へ
  2. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  3. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  4. カワサキ『Ninja ZX-25RR』を日本初導入、価格は105万2700円 スタンダード版「25R」は廃止
  5. その名の通り1000馬力! 新型スーパーカー『ブラバス1000』発表、AMG GTのPHEVをさらに強化
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る