アウディ A6 次期型、ツインモーターは476馬力…ミラノデザインウィーク2021

1回の充電での航続は700km以上

ボディサイズは現行A6とほぼ同じ

バーチャルエクステリアミラーを装着

アウディ A6 e-tron コンセプト(ミラノデザインウィーク2021)
アウディ A6 e-tron コンセプト(ミラノデザインウィーク2021)全 16 枚

アウディは9月5~10日、イタリアで開催されたミラノデザインウィーク2021に、『A6 e-tron コンセプト』(Audi A6 e-tron concept)を出展した。

ミラノデザインウィークは、毎年イタリア・ミラノで開催される世界最大のデザインエキシビションだ。家具メーカーやファッションブランドが独自性をアピールする各種イベントを開催する。「ミラノサローネ」とも称されている。

1回の充電での航続は700km以上

A6 e-tron コンセプトは、次期アウディ『A6』を示唆したEVコンセプトカーだ。パワートレインには、モーターをフロントアクスルに1基、リアアクスルに1基の合計2基搭載する。2基のモーターは合計で、最大出力476hp、最大トルク81.6kgmを引き出す。電気モーターを制御することによって、ドライビングダイナミクスとエネルギー効率のバランスを取りながら、オンデマンドで作動する4輪駆動システム「クワトロ」となる。さらに、エネルギー消費量と航続を最適化したベース仕様も用意され、この場合、1基の電気モーターがリアアクスルに搭載される。

800ボルトの充電テクノロジーを採用する。急速充電ステーションを利用すれば、最大出力270kWで、短時間で充電できる。これにより、現在の内燃エンジン搭載車に燃料を補給するのと同じくらいの時間で、バッテリーを充電することが可能になるという。例えば、300km以上を走行可能なレベルまでバッテリーを充電するのに必要な時間は、10分間。また、25分以内で、バッテリー容量を5%から80%まで充電することができる。

A6 e-tron コンセプトは、エントリー仕様で0~100km/hを7秒未満で加速することが可能。また、最上位のハイパフォーマンス仕様では、0~100km/h加速を4秒未満で駆け抜ける。A6 e-tron コンセプトでは、前後アクスル間に蓄電容量およそ100kWhのバッテリーを搭載する。選択したドライブシステムや仕様にもよるが、将来的に700kmを超える航続(WLTP計測モード)を可能にしているという。アウディ A6 e-tron コンセプトアウディ A6 e-tron コンセプト

ボディサイズは現行A6とほぼ同じ

現行A6とほぼ同じなのは、全長4960mm、全幅1960mm、全高1440mmのボディサイズだけ。A6 e-tron コンセプトは、「スポーツバック」としてデザインされており、アウディによる最新のデザイン言語の体系的な進化を明確に表現しているという。

そのダイナミックなプロポーション、エレガントなライン、そしてアウディブランドの特長のファストバックデザインは、エアロダイナミクス追求の成果だ。前面空気抵抗を示すCd値は0.22とした。空気抵抗を抑えることによって、電力消費量を削減し、航続を伸ばすことが可能になるという。

22インチの大径ホイールと短いオーバーハング、フラットなキャビン、クーペのようなルーフラインは、スポーツカーを連想させるプロポーションを狙ったもの。明確なエッジが存在しないデザインにより、凸面と凹面がスムーズにつながり、ボディパネル全体にソフトな陰影がもたらされているという。側面から見ると、ひとつの大きな塊から削り出したように見える、と自負する。アウディ A6 e-tron コンセプトアウディ A6 e-tron コンセプト

バーチャルエクステリアミラーを装着

大きく傾斜したリアサイドウィンドウのデザインは、アウディのスポーツバックモデルの典型的な特長だ。Dピラーは、ショルダーラインから上方へと立ち上がり、流れるようなラインを描きながらルーフへとつながる。「クワトロブリスター」は、ボディの幅広さを強調すると同時に、ボディサイドに有機的な曲面を形成している。

前後のホイールアーチは、彫刻的な造形のロッカーパネルで接続された。ブラックのインレイを備えたロッカーパネルは、この位置にバッテリーが搭載されていることを示し、アウディのEVを象徴するデザイン要素だ。Aピラーには、カメラベースの「バーチャルエクステリアミラー」が装着されている。

フロントは、ドライブトレイン、バッテリー、ブレーキを冷却するためのエアインテークを左右に備えた大型の密閉されたシングルフレームグリルが備わる。フラットなヘッドライトベゼルは、フロントエンドの側面まで伸び、水平基調のボディラインを強調している。

アッパーリアエンドは、空気の流れを切り裂くようなデザインが採用された。下部セクションでは、大型ディフューザーのエアアウトレットが、スポイラーと一体設計された。これにより、乱流を低減しながら、車両の下のエアを導く、としている。

《森脇稔》

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