ENEOS、FCV向けにCO2フリー水素を供給するサプライチェーン構築…ペトロナスと提携

ENEOSとペトロナスグループによる協業の検討概要
ENEOSとペトロナスグループによる協業の検討概要全 1 枚

ENEOSは9月10日、燃料電池車(FCV)などにCO2フリー水素を供給するため、マレーシア国営石油会社ペトロナスの完全子会社PGNESBと、CO2フリー水素のサプライチェーン構築に向けて協業を検討することで合意したと発表した。

今回の協業では、マレーシアでペトロナスの石油化学工場で未利用の副生水素を、効率的な貯蔵・輸送形態の一つである有機ハイドライド・メチルシクロヘキサン(MCH)に変換し、ENEOSの製油所に輸送するサプライチェーン構築を両社で検討する。FCVなどの燃料である水素の精製をCO2フリーで供給するサプライチェーンを確立することで、脱炭素社会の実現につなげる。

ENEOSとPGNESBはマレーシア国内での水素の製造、MCH製造・出荷について検討する。また、ENEOSは製油所でのMCHを利用した水素の製造・利用に加え、火力発電所や製鉄所などへの水素供給を検討する。

また、将来的な規模拡大を念頭に、再生可能エネルギー由来のグリーン水素や、化石燃料から水素を製造する際に排出されるCO2を回収・貯留することで、CO2排出量を実質ゼロとするブルー水素の製造可能性についても検討する。協業の一環として、両社はマレーシア国外での水素製造プロジェクトの可能性についても検討する。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. いすゞ『ギガ』など大型・中型トラック1万6780台をリコール…シートサスペンション不具合
  2. トランプ関税に「ジタバタしない」姿勢のトヨタも、米国市場で7月1日から値上げ[新聞ウォッチ]
  3. ケーニグセグ、1625馬力の新型ハイパーカー『サダイアズ・スピア』発表
  4. トヨタ『SORA』にリコール…ワンマンバスの構造要件を満足しないおそれ
  5. なぜ? 日産 リーフ 新型がクロスオーバーSUVに変身した理由
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  5. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
ランキングをもっと見る