【VW T-Roc 新型試乗】かわいいのに吸い付くような走り、ギャップに萌え萌えである…岩貞るみこ

VW T-Roc Style Design Package(写真はディーゼルのTDI)
VW T-Roc Style Design Package(写真はディーゼルのTDI)全 10 枚
ちっちゃい。かわいい! 試乗車の『T-Roc』は、ボディカラーがブルーで、屋根が白のツートーン。これだけで、ハートが撃ち抜かれてしまう。ただ、全長は4240mmと小さいとはいえ、横幅は1825mm。新型『ゴルフ』の1790mmより広く、ゆえに車内はゆったりしている。

インテリアの色使いもカジュアルさが伝わるツートーン。ブルーの内装は気分が上がるけれど、ダッシュボードや内側のドアハンドルはプラスチック感があり、ちょっと安っぽさが否めない。惜しい。あと一声、がんばってほしかった。


運転席を身長170cmの私のドラポジにあわせても、後席は十分に広く、ひざ元、足元、天井とスペースは余裕で座れる。さらに荷室も広い。この荷室、ハッチを開けると床が高くて敷居との段差が小さく、ちょっとした荷物の出し入れがしやすいようになっている。

では、高さのあるクーラーボックスのようなものを入れるときはどうするかというと、床部分を簡単に取り外して位置を低く変えられる。様々なサイズの荷物を用途に合わせて使うときに便利だ。しかも電動スイッチで開閉できるので、背の低い人や腕力がない人にも使いやすく、荷室活用してねという心意気が伝わってくる。

VW T-Roc Style Design Package(写真はディーゼルのTDI)
1.5リットル+ターボエンジンは、この小さなボディを運ぶには十分すぎる。四人乗車+大量の荷物を積んだところで、この軽快な印象はきっと変わらないと思う。凹凸のある路面では、コンコンと突き上げるように跳ねるのが、いかにも元気いっぱいのコンパクトカーらしい。

ハンドルは、まっすぐ走っているときは、中央部分が少しゆるい感じがするものの、コーナーの先へと舵をきると、狙ったように行きたい走行ラインへと吸い付くように向かっていく。このギャップに萌え萌えである。

小さいくせに欠点なし。毎日とことん使えるがこのクルマのキャッチフレーズだけれど、その言葉に嘘はないと本気で思っている。欲しい!

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★★

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家
イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。レスポンスでは、女性ユーザーの本音で語るインプレを執筆するほか、コラム『岩貞るみこの人道車医』を連載中。最新刊は「世界でいちばん優しいロボット」(講談社)。

《岩貞るみこ》

岩貞るみこ

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家 イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。レスポンスでは、女性ユーザーの本音で語るインプレを執筆するほか、コラム『岩貞るみこの人道車医』を連載中。著書に「未来のクルマができるまで 世界初、水素で走る燃料電池自動車 MIRAI」「ハチ公物語」「命をつなげ!ドクターヘリ」ほか多数。2024年6月に最新刊「こちら、沖縄美ら海水族館 動物健康管理室。」を上梓(すべて講談社)。

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