シトロエン ベルランゴ に商用EV、航続は275km 受注をフランスで開始

モーターは最大出力136hp

ショートボディとロングボディの2種類

2種類のアプリが充電を支援

シトロエン e ベルランゴ・バン
シトロエン e ベルランゴ・バン全 7 枚

シトロエンは、『ベルランゴ』(Citroen Berlingo)のEV、『eベルランゴバン』の受注をフランス本国で開始した。現地ベース価格は、3万0500ユーロ(約395万円)。9月10日、シトロエンが発表した。

eベルランゴバンは、日本市場にも導入されているベルランゴをベースにしたEVだ。主に商用ユースをターゲットにしている。

モーターは最大出力136hp

EVパワートレインのモーターは、最大出力136hpを獲得する-。最大の負荷がかかる条件下でも、快適性とパフォーマンスを向上させる、と自負する。

バッテリーはリチウムイオンで、蓄電容量は50kWhとした。1回の充電での航続は、最大275km。航続を最大化するために、ブレーキや減速中のエネルギーを回収し、バッテリーに蓄える。センターコンソールの「B」ボタンを押せば、回生ブレーキが強めに作動する。バッテリーは、車両のフロア下にレイアウトされており、荷室の積載性に影響を与えないという。

シンプルな標準ソケットによる充電から、バッテリー容量の80%を30分で充電できる急速充電まで、3つの充電方式が導入される。家庭用には、モード2ケーブルが用意された。この充電モードは、8Aソケットまたは16Aソケットに対応しており、フル充電に、5~15時間かかる。

急速充電には、オプションの出力3.7~22kWのウォールボックス急速充電ユニットと、モード3ケーブルが必要だ。フル充電に要する時間は、単相7.4kWウォールボックスで7時間30分、三相11kWウォールボックスで5時間となる。モード4ケーブルを利用すれば、最大出力100kWの充電ステーションで急速充電が行える。蓄電容量50kWhバッテリーの8割を30分で充電できる。急速充電の時間は、セグメントのトップクラスという。

ショートボディとロングボディの2種類

ラインナップは、ショートボディ(全長4400mm)と、ロングボディ(全長4750mm)の2種類が設定される。最大積載量は、3.3立方m(ショートボディ)から、4.4立方m(ロングボディ)まで。荷室は、欧州の標準的な積荷規格の「ユーロパレット」が2個積載できる大きさだ。最大積載量は800kgとした。

「ConnectNav」と呼ばれるナビゲーションシステムは、音声認識によって制御することもでき、ナビゲーション、電話、ラジオの操作を可能にする。「TomTom Traffic」は、最適なルートを見つけるために、リアルタイムで交通データを提供する。ガソリンスタンドや駐車場の位置と料金、気象情報、興味のあるポイントの検索も利用できる。

Apple「CarPlay」とグーグルの「AndroidAuto」に対応しており、ドライバーはスマートフォンを接続し、その画面を車載スクリーンに表示できる。マルチメディアコンテンツにアクセスでき、スマートフォンと互換性のあるアプリケーションを車両のタッチパッドから直接簡単に制御できる。

2種類のアプリが充電を支援

「MyCitroen」アプリを使用すると、バッテリーの充電を遠隔で管理し、車両の充電レベルなどをリモートで確認できる。スマートフォンやタブレット端末から、充電を管理できる。乗車前に空調を最適に設定しておくことも可能だ。

「Free2Move」アプリは、フランス本国での充電と駐車を容易にし、22万か所を超える充電ステーションにアクセスできるように支援する。車両の航続とルート沿いに存在する充電ステーションに配慮して、最適なドライブ計画を立ててくれる。

センターコンソールの「eトグルスイッチ」によって、「P、R、N、D」を切り替える。エコ、ノーマル、パワーの3つの走行モードを設定できるセレクターを使用して、トランスミッションを制御する。5インチのタッチスクリーンには「エネルギー」メニューがあり、エネルギーフロー、バッテリーの充電レベル、電費などの情報を表示する。高解像度の10インチデジタルパッドとヘッドアップディスプレイが、オプションで選択できる、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【三菱 デリカミニ 新型】インテリアはバージョン0.8から「2.0」に進化! 専用開発で実現した“らしさ”とは
  2. HKS、スバル・トヨタ車向け限定ステアリングの受注期間を大幅延長 2026年1月まで
  3. ホンダ『フリード』がニューレトロに!? ダムドが専用ボディキットのデザインを先行公開 発売は2025年冬
  4. トヨタ『アクア』がプリウス顔に大変身! 一部改良モデルが発売、248万6000円から
  5. “番狂わせ”の都市対抗野球、トヨタ自動車初戦で敗退、三菱自、スバルは2回戦へ[新聞ウォッチ]
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る