小澤国際室内楽アカデミー奥志賀、2年ぶりの東京公演で弦楽四重奏の魅力を披露

小澤国際室内楽アカデミー奥志賀 東京公演
小澤国際室内楽アカデミー奥志賀 東京公演全 7 枚
ドイツの化学メーカー、ランクセスが支援する「小澤国際室内楽アカデミー奥志賀(OICMA)」は9月14日、第一生命ホール(東京・晴海)にて演奏会を開催した。

OICMAは、アジア圏の才能ある若手音楽家に弦楽四重奏を学ぶ機会を提供することを目的として、世界的な指揮者である小澤征爾氏が2011年に設立。ドイツの化学メーカー、ランクセスからの支援によりアジア諸国からの参加者も迎えている(今年は日本からの参加者のみ)。受講生はクヮルテットと全員による弦楽合奏の両方を合宿形式で指導を受け、その成果を奥志賀と東京で披露する。

昨年度、新型コロナウイルスの影響を受けて中止となり、2年ぶりの開催となった東京公演には、オーディションにより選ばれたアカデミー受講生(16名)が出演。「ラヴェル:弦楽四重奏曲 ヘ長調」「ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第15番 イ短調 作品132」「エルガー:序奏とアレグロ 作品47」などを披露した。会場に集まった人たちは、アカデミー生たちが演奏してくれた美しい楽曲と、その基礎となる弦楽四重奏の魅力をじっくりと楽しんでいた。

OICMAを支援するランクセス日本法人の張谷廷河社長は演奏会終了後の挨拶にて、「この約1年半、私どもの生活は一変しました。互いにソーシャルディスタンスを取り、マスクをし、手洗いやうがいなどの感染予防を徹底し、友人や遠方の家族とも自由に会うことが難しい状況が続いています。しかし、コロナ禍においても、若い才能の育成、そして教育支援は継続していくべき優先課題であると考えます。今日、多くの皆さまの前で発表する機会を持てたことは、アカデミー生にとって大変貴重な機会であり、今後の演奏家としての活動に大きな意義をもつと信じています。また、久しぶりに聞く弦楽四重奏の美しい音色は、私たちに音楽の魅力を思い出させ、私たちの心に豊かな潤いをもたらしてくれたように思います」と述べた。

《纐纈敏也@DAYS》

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