トヨタ『タンドラ』新型、米モーターベッラで実車デビューへ 9月21日

デトロイトモーターショーがリニューアルし完全屋外イベントに

およそ15年ぶりにモデルチェンジ

次世代パワートレイン「iForce MAX」と「TRDプロ」

現行型よりもワイドなディスプレイを採用

トヨタ・タンドラ 新型のティザーイメージ
トヨタ・タンドラ 新型のティザーイメージ全 12 枚

トヨタ自動車の米国部門は9月14日、新型『タンドラ』(Toyota Tundra)を屋外モーターショー「Motor Bella(モーターベッラ)」に出展すると発表した。モーターベッラは9月21日、米国で開幕する。

デトロイトモーターショーに代わる完全屋外イベント

デトロイトモーターショーは2021年も中止となったが、モーターベッラは完全屋外イベントとして米国ミシガン州ポンティアックで開催される。新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染拡大に配慮した企画になる。

モーターベッラの出展企業は、屋外で主要な車両とテクノロジーを紹介する。特設オフロードコースを含めて、160万平方フィートの展示スペースが用意される。車両のデモンストレーションのために、全長およそ2.4kmの特設サーキットも用意される。

なお、デトロイトモーターショーは例年、1月に開催されていた。2020年からは6月に日程を移動し、屋外イベントのモーターベッラを関連企画として開催する予定だったが、新型コロナウイルスのためにいずれも中止された。2021年のデトロイトモーターショーはキャンセル、モーターベッラの方は開催時期を秋に移動し、9月21~26日の6日間、米国ミシガン州で開催される予定だ。

およそ15年ぶりにモデルチェンジ

トヨタ自動車の米国部門は、このモーターベッラに新型タンドラを出展する。タンドラは、トヨタの北米向けフルサイズピックアップトラックだ。フォードモーターのフォード『F-150』、GMのシボレー『シルバラード』、ステランティスのラム『1500』などと競合する。

初代タンドラは1999年に発表された。現行タンドラは2006年2月、シカゴモーターショー2006で初公開された。およそ15年ぶりにモデルチェンジを受けて、3代目となる新型タンドラが9月19日、米国で初公開される予定だ。その直後の9月21日、米国で開幕するモーターベッラで実車がデビューする。

次世代パワートレイン「iForce MAX」と「TRDプロ」

新型タンドラには、次世代パワートレインとして、「iForce MAX」が搭載される。iForce MAXは、現行タンドラの「iForce」の後継エンジン。現行型のiForceは、5.7リットルのV型8気筒ガソリン自然吸気エンジンだ。最大出力は381hp、最大トルクは55.5kgmを引き出す。6速ATとの組み合わせにより、力強い牽引性能を追求している。

新型には、新開発のサスペンションが採用される予定だ。初代、2代目と継続されてきたリアのリーフ式サスペンションが、新型には採用されない。トヨタ自動車の米国部門によると、トヨタのエンジニアは新型タンドラのサスペンションを新設計し、オンロードとオフロードのパフォーマンスの新しい基準を打ち立てるという。

また、新型には、「TRDプロ」がラインナップされる予定だ。TRDプロは、「TRD」(トヨタ・レーシング・デベロップメント)の名前を付したオフロードパッケージ。現行タンドラをはじめ、トヨタが米国市場で販売している中型ピックアップトラックの『タコマ』、小型SUVの『4ランナー』、フルサイズSUVの『セコイア』などに設定されている。

現行型よりもワイドなディスプレイを採用

インテリアは、現行型は最大8インチのタッチディスプレイが装備できる。一方、新型は、現行型よりもワイドなディスプレイを採用している。また、ディスプレイの装着位置は、現行型よりも上側となり、視認性が追求されている。

大きな開口部を備えたサンルーフもオプションで選択できる。トヨタ自動車の米国部門によると、多くの新機能とファンのお気に入りの装備が、新型タンドラに戻ってくるという。

トヨタの米国部門は、新型タンドラに革新的な新機能と次のレベルのインテリアの洗練さを備えた、と自負する。走行モードの切り替えダイヤル、置くだけでスマートフォンが充電できる機能、TRDプロにはロゴ入りの赤いシートなどが採用されている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  2. 中国マイクロEV『小馬』10万台を販売した「かわいいペット」戦略
  3. 快進撃のヤマハ、次は「親しみやすいスーパースポーツ」で勝負!?「鈴鹿8耐2025」注目の1台
  4. 日本初のクルマ専用「除湿剤」が登場、最長180日間快適に
  5. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る