「モビリティ=陸上」という固定概念を超える 無人運航船の可能性

「モビリティ=陸上」という固定概念を超える 無人運航船の可能性
「モビリティ=陸上」という固定概念を超える 無人運航船の可能性全 4 枚

DFFASプロジェクト

2021年9月2日、国内最大の海運会社である日本郵船は、DFFASプロジェクト(Designing the Future of Full Autonomous Shipプロジェクト)の一環として、陸上から無人運航船を支援するフリートオペレーションセンターを千葉市に竣工させたと発表した。

DFFASプロジェクトは、日本財団が実施する「無人運航船の実証実験にかかる技術開発共同プログラム」において立ち上げられたコンソーシアムである。日本郵船、NTT、東京海上日動をはじめとする国内30社によって構成されており、2025年までの本格的な無人運航船の実用化という目標に向けた実証実験の成功を目指している。

フリートオペレーションセンターとは、船舶上と陸上の情報を収集し、船舶の状態を監視・分析することによって運航を支援するとともに、緊急時には該当船舶のシステムに対して遠隔操作による関与も可能な無人運航船に求められる機能を網羅した包括的なシステムの一部を担う陸上設備である。2022年2月に予定している無人運航船実現に向けた実証実験では、今般竣工させたセンターから無人運航船の監視及び緊急時を想定した遠隔操船を実施する。海上輸送の自動化は、着実に現実のものとなりつつあるといえよう。

フリートオペレーションセンター



《小野塚 征志》

アクセスランキング

  1. ホンダ N-BOX など7車種1万2653台リコール…過去の改善措置が不適切
  2. トヨタ RAV4 新型の価格は390万~630万円と予想…電動グレード体系に再編
  3. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  4. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  5. トヨタ RAV4 新型の競合は? 価格帯別にライバルを予想する
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  3. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  4. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
  5. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
ランキングをもっと見る