廃車の買取りサイト「ハイシャル」を運営するユニオンエタニティは、免許返納に関するアンケート調査を実施。高齢の親に免許を返納してほしいと思う人、高齢になったら自分自身も返納したいと考える人がともに8割を超える結果となった。
調査は70歳以上の親をもつ世代300名を対象に、7月23日から30日の8日間、インターネットアンケートで実施した。
調査結果によると、親に免許を返納してほしいと思う人は83%。「NO」と回答した人の理由は、「住んでいる場所が車が無いと不便だから」「車が無いと生活できないから」といった生活環境が大半を占めた。また、「免許証が便利なので持っておいて欲しい」といった免許証の利便性や、「返納しなくても乗らなくなると思う」「本人に運転する気がない」といった免許返納をしなくても車を運転しないといった理由がみられた。
また、親に免許を返納してほしいと思う人を含め、「免許返納は親に勧めづらい」と思う人は74%に達した。その理由としては「親のプライドを傷つけてしまう気がするから」との回答が最も多かった。その他、「地方在住のため車が無いと生活しにくい」「公共交通機関が整備されていない地域に住んでいる」「代わりに運転してあげることができない」など、免許返納で自由に外出できなくなることを懸念する回答が多くみられた。
親に免許を返納して欲しいと思う理由しかし、高齢の親が運転する車に同乗した際、「ヒヤっとした瞬間がある」と回答した人は64%、高齢の親が運転する車に乗りたいと思わないと回答した人は64%、ともに過半数超え。自身の親であっても高齢者の運転に不安を感じている人が多くいることが分かった。
一方、自分自身の免許返納については、高齢ドライバーによる交通事故が社会問題になっていることもあり、免許返納をしようと思う人が86%と前向きな人が多い。車を運転したい年齢については70代が最多。定年年齢が65歳まで引き上げられることもあり「70歳まで働きたいから」といった理由や、それに伴い「70歳くらいまでなら大丈夫そう」というイメージを持つ人が多くみられた。
免許返納は親に勧めづらいか