タカタ製のエアバッグ、新たに欠陥の恐れ---米当局が3000万台を追加調査[新聞ウォッチ]

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ステイホームで我慢するのは、もはや限界なのか。東京など19都道府県に緊急事態宣言が延長されている中でのシルバーウィークの3連休だったが、各地で人流が増加。連休最終日(9月20日)の首都圏の高速道路では、行楽地からUターンするマイカーなどで夜遅くまで長い列の渋滞が続いたという。

きょうの朝日や産経などが報じているが、日本道路交通情報センターによると、東名高速では午後8時時点で、綾瀬スマートインターチェンジ(神奈川県綾瀬市)を先頭に約44kmの長い列。中央道でも小仏トンネル(東京都八王子市、相模原市)付近から約31kmの渋滞が発生したそうだ。

一方で、気になるのは3連休明けの世界の金融市場。中国の不動産大手、中国恒大集団の資金繰り不安が強まり、香港市場では不動産株を中心に株価が急落。世界の金融市場でもリスク回避の動きが広がってきた。ニューヨーク株式市場でダウ工業株30種平均が先週末比で一時900ドル以上も下落。終値も614ドルマイナスの3万4000ドルを割り込んだ。

世界の同時株安はともかく、自動車関連で気になるのは、すでに2017年に経営破綻しているタカタ製エアバッグの一部に新たに欠陥の恐れがあるとして、米道路交通安全局(NHTSA)が、自動車メーカー約20社が作った計約3000万台の自動車について、新たな調査を始めたという。

ロイター通信が報じているが、この記事きょうの読売や日経も取り上げている。それによると、調査対象は2001~2019年型で、湿気を除く乾燥剤を使ったエアバッグを搭載している米国の車。トヨタ自動車やホンダ、日産自動車など日本メーカーのほか、ゼネラルモーターズ(GM)など米主要メーカーが含まれるという。

NHTSAではこれまで乾燥剤入りのエアバッグは調査対象から外していた。今回の追加調査について「安全上のリスクは確認されていないが、乾燥剤を使ったエアバッグの将来的なリスクを評価することが必要」などと説明している。

タカタ製の欠陥エアバッグ問題では異常破裂によって複数の死亡事故を起こした。世界で1億台以上の大量リコールに発展して自動車各社の経営を圧迫しただけに、寝た子を起こすことにならなければいいが……。

2021年9月21日付

●一般道自動運転実用化へ、スバル、歩行者をAI識別、20年代後半(読売・1面)

●タカタ製新たに欠陥恐れ、エアバッグ、米で3000万台調査(読売・7面)

●宣言下でも長い列、3連休最終日、高速は渋滞(朝日・1面)

●北京でユニバーサル・スタジオ開業、中国、対米改善狙う(産経・2面)

●世界株安、リスク回避広がる、NY株一時590ドル安(日経・1面)

《福田俊之》

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