ホンダ シビック 新型、生産開始…米で初めてハッチバック組み立て

ロー&ワイドで水平基調の新しいフロントマスク

新型シビックセダンよりも全長は125mm短い

初期のシビックのすっきりとしたキャビンデザインが目標

ホンダ・シビック・ハッチバック 新型(米国仕様)
ホンダ・シビック・ハッチバック 新型(米国仕様)全 7 枚

ホンダの米国部門は9月20日、新型『シビックハッチバック』(Honda Civic Hatchback)の生産を、インディアナ州グリーンズバーグ工場で開始した、と発表した。

初代『シビック』は1973年、米国市場に導入された。それ以来、シビックは米国で約1200万人の顧客を獲得してきた。ホンダは1986年以来、米国でシビックを製造しているが、シビックのハッチバックが米国で組み立てられるのは、新型が初めてという。

ロー&ワイドで水平基調の新しいフロントマスク

新型のデザインチームは、シビックの上半身のデザインに大幅な変更を加えた。プレミアムなシルエットを実現するために、フロントピラーの付け根を50mm、後方に移動した。視認性を高めるために、ドアミラーの位置も見直されている。

新しいフロントマスクは、ロー&ワイドで水平基調とし、すっきりと洗練された雰囲気を演出した。キャビンは車体の後方に移動し、プレミアムなサイドビューのためにボンネットが伸ばされた。シャープな水平ショルダーラインが、フロントフェンダーからテールライトまで緩やかな弧を描き、デザイン全体に連続性を与えている。

最新のLEDテクノロジーは、ヘッドライト、デイタイムランニングライト、パーキングライト、オプションのフォグランプなどに幅広く使用された。ボディカラーは全8色。このうち、ブーストブルーパールとスモーキーモーブパールの2色が、新色となる。ホンダ・シビック・ハッチバック 新型(米国仕様)ホンダ・シビック・ハッチバック 新型(米国仕様)

新型シビックセダンよりも全長は125mm短い

開発において、ホンダのデザイナーとエンジニアは、ホンダが掲げる「M・M」思想、「マン・マキシマム・メカ・ミニマム」(人のための空間は最大に、メカニズムのスペースは最小に)」に焦点を合わせた。新型のスタイリングは、時代を超越したデザインコンセプトを新鮮で爽快な新しい方法で表現しているという。

低いボンネットフードとフロントフェンダー、低く水平なベルトラインを備える。このスリムでライトなデザインが、ホイールとタイヤの存在を強調するとともに、広く風通しの良いキャビンスペースを可能にするという。

デザインチームは、ダイナミックなフォルムとスポーティなスタンスを新型に吹き込んだ。全高を抑えて、ヒップポイントが低い従来モデルの「低CGパッケージ」を引き継ぎながら、デザイナーは、ボンネットやフロントフェンダーが低い伝統のシビックデザインを適用した。

ボディサイズは、全長4549mm、全幅1800mm、全高1415mm、ホイールベース2735mmだ。新型『シビックセダン』(全長4674mm、全幅1800mm、全高1415mm、ホイールベース2735mm)に対して、全長は125mm短い。これは、リアのオーバーハングが125mm短くなっているためだ。ホンダ・シビック・ハッチバック 新型(米国仕様)ホンダ・シビック・ハッチバック 新型(米国仕様)

初期のシビックのすっきりとしたキャビンデザインが目標

インテリアには、「M・M」思想の新しいアプローチにより、シンプルでクリーンかつモダンな空間を目指した。初期のシビックのすっきりとしたキャビンデザインを連想させることを狙ったという。新型のインテリアは、優れた視認性、直感的な人間工学、ドライバー重視のテクノロジーなどを備えている。

インテリアのパッケージは、すべての乗員にとって、充分な頭上、足元、肩周り、腰周りのスペースを追求した。低くてフラットなベルトラインとキャビン全体のすっきりとしたデザインの効果で、広々とした感覚がすべての乗員で得られるようにしたという。

メタルハニカムメッシュのアクセントが、ダッシュボードからドアへと伸びている。オーディオやインフォメーションディスプレイ、空調コントロールの間に視覚的境界線を構築することを狙ったという。フロースルーデザインによって、ダッシュボードのエアダクトを目立たなくしているのも特長だ。

高品質の素材がインテリア全体、とくに乗員の手に触れる部分に使用された。すべてのスイッチやコントロールの操作には、細心の注意が払われている。指紋や汚れが目立たない新開発のプレミアムセンターコンソールトリムなど、実用性を考慮して素材が選択された。全車に、新設計のフロントシートを採用した。ホンダのボディスタビライザーシートアプローチにより、新世代のシートフレームが体をしっかりと保持し、長時間のドライブでも快適に過ごせる、としている。

《森脇稔》

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