ロータス、新開発の軽量シャシー発表…次世代EVスポーツカーに採用へ

ロータスカーズの新プロジェクト「LEVA」の最初の成果

リアの構造は『エミーラ』のV6搭載車よりも37%軽量化

3つのレイアウトに対応する新しいアーキテクチャ

ロータスの次世代のEVスポーツカー向け軽量シャシー
ロータスの次世代のEVスポーツカー向け軽量シャシー全 13 枚

ロータスカーズ(Lotus Cars)は9月21日、次世代のEVスポーツカーのベースとなる新開発の軽量シャシーテクノロジーを発表した。

【画像全13枚】

ロータスカーズの新プロジェクト「LEVA」の最初の成果

この軽量シャシーテクノロジーは、ロータスカーズが2020年10月に立ち上げた新プロジェクト、「LEVA」の最初の成果となるものだ。LEVAは、Lightweight Electric Vehicle Architectureの略。このプロジェクトではロータスカーズが主導し、次世代EVの新しい軽量構造を開発することを目指している。ロータスカーズをはじめ、英国を拠点とするエンジニアリングとデジタル生産のノウハウを取り入れたLEVAは、新しいEV車台とパワートレインを開発するためのショーケースになるという。

LEVAプロジェクトには、英国政府が資金面で支援を行う。ロータスカーズなどのプロジェクト参画企業は、英国のビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS)からの資金を得て、次世代EVの開発を推進していく。

すでにロータスカーズは、EVハイパーカーの『エヴァイヤ』を開発している。エヴァイヤには、合計で2000psのパワーと173.4kgmのトルクを引き出す4個のモーターを積む。ロータスカーズによると、2000psのパワーは量産車としては世界最強という。

強力なモーターのパワーは4輪に送られ、0~100km/h加速3秒以下、0~300km/h加速9秒以下、最高速320km/h以上というパフォーマンスを可能にする。バッテリーは車体中央にレイアウトされており、蓄電容量は70kWhと大容量だ。1回の充電での航続は、WLTPの複合モードで400kmの性能を備える。充電は出力350kWの急速チャージャーを利用すれば、18分間で完了する。

LEVAは、このエヴァイヤに続くEVを開発するプロジェクトになる。ロータスカーズによると、このプロジェクトは、ロータスのEVパフォーマンスカーのラインナップを拡大するという目標の重要な要素になるという。

リアの構造は『エミーラ』のV6搭載車よりも37%軽量化

ロータスカーズは、このLEVAプロジェクトを通じて、次世代のEVスポーツカーのベースとなる軽量シャシーテクノロジーを開発した。この構造が、ロータスの次世代EVスポーツカーの新しいアーキテクチャとなる。

リアの構造はロータスの新型スポーツカー、『エミーラ』のV型6気筒エンジン搭載車よりも37%軽量化されている。これは、ロータスが次世代のEVスポーツカーをはじめ、将来のロータス製品、ロータスエンジニアリングのコンサルタントで商品化されるものなどに関して、「青写真」を持っていることを意味するという。

このまったく新しいアーキテクチャは、柔軟性が高いのが特長だ。さまざまなレイアウト、ホイールベース、バッテリー容量などを備えたEVのプラットフォームとして適応できる、と自負する。

3つのレイアウトに対応する新しいアーキテクチャ

新しいアーキテクチャは、3つのレイアウトに対応する。すべて、複数の交換可能なコンポーネントを備えた共通の軽量ダイキャストリアサブフレームを備えている。これはLEVAの革新的な部分であり、単一の車両アーキテクチャが2つの異なるタイプのバッテリーに対応できることを意味するという。

-「チェスト」と命名されたレイアウトでは、バッテリーモジュールは2つのシートの後ろに垂直に積み重ねられている。チェストレイアウトは、ミッドマウントパワーパックとなり、エヴァイヤのように、低い車高と低い重心を持つスポーツカーやハイパーカーに最適という。

「スラブ」と命名されたレイアウトでは、バッテリーモジュールがキャビンの下に水平に搭載される。SUVなどの車高が高い車両に適する。これは一般に、「スケートボードパワーパック」レイアウトと呼ばれる。

新しいサブフレームには、高エネルギー密度の円筒形バッテリーセルがレイアウトされており、モーターが1個または2個の電動ドライブユニット(EDU)を搭載できる。高度な溶接プロセスにより、組み立て時の環境への影響を軽減しているという。

複数のホイールベースやEVパワートレインに対応する柔軟性とモジュール性が、さまざまな次世代EVのベースになる。2026年に発売が予定されている新型EVスポーツカーをはじめ、ロータスエンジニアリングのクライアントに採用される可能性もある、としている。

《森脇稔》

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