ジープ ラングラー『ウィリス』にオフロード性能追求の「リーコン」 10月米国受注開始

厳しいオフロード走行に対応する足回り

クラス最高のオフロード性能を追求

3.6リットルV6のマイルドハイブリッドに装着可能

ジープ・ラングラー・ウィリス の「エクストリーム・リーコン・パッケージ」
ジープ・ラングラー・ウィリス の「エクストリーム・リーコン・パッケージ」全 6 枚

ジープは10月から、『ラングラー・ウィリス』(Jeep Wrangler Willys)の「エクストリーム・リーコン・パッケージ」の受注を米国で開始する。9月23日、ジープが発表した。

厳しいオフロード走行に対応する足回り

エクストリーム・リーコン・パッケージは、4×4の機能を新しいレベルに引き上げるべく開発が進められたという。その結果、厳しいオフロード走行に対応するための足回りが採用されている。

ジープブランドは今年、ブランド誕生80周年を迎える。ジープ伝統のオフロード性能をさらに高めるエクストリーム・リーコン・パッケージを設定することで、ブランド誕生80周年を祝う。

エクストリーム・リーコン・パッケージには、35インチサイズのBFグッドリッチ「KO2」オールテレーンタイヤ「LT315 / 70R17C」を装着する。35インチタイヤを純正装着するのは、ジープブランド初という。

また、17インチ×8インチのビードロック対応ホイールを装着する。アクスルレシオは4.56対1とし、専用チューニングが施されたショックアブソーバーには、車高が約38mm高くなるファクトリーサスペンションリフトを標準装備している。

クラス最高のオフロード性能を追求

その結果、エクストリーム・リーコン・パッケージは、クラス最高のアプローチアングル、ランプブレークオーバーアングル、デパーチャーアングル、最低地上高、ウォーターフォーディング性能を実現した、と自負する。

エクストリーム・リーコン・パッケージを装着した場合、アプローチアングルは47.4度、ランプブレークオーバーアングルは26.7度、デパーチャーアングルは40.4度、最低地上高は約328mm、ウォーターフォーディング性能は約853mmとなる。

ラングラーの米国仕様で、これまで最もオフロード性能に優れていたのが、2ドア「ルビコン」。同車の場合、アプローチアングル44度、ランプブレークオーバーアングル27.8度、デパーチャーアングル37度というオフロード性能を備えている。エクストリーム・リーコン・パッケージでは、アプローチアングルとデパーチャーアングルが、2ドアのルビコンを上回っている。ランプブレークオーバーアングルに関しては、エクストリーム・リーコン・パッケージが4ドアにのみ設定されるため、ホイールベースの短い2ドアのルビコンに若干劣る。

3.6リットルV6のマイルドハイブリッドに装着可能

エクストリーム・リーコン・パッケージは、ラングラー・ウィリスの3.6リットルV型6気筒ガソリンエンジン搭載に装着できる。このエンジンには、マイルドハイブリッドの「eTorque」システムを搭載。アイドリングストップ、電動アシスト、インテリジェントなバッテリ充電および回生ブレーキなどの機能を備えている。

ラングラー・ウィリスは、ラングラーのルーツ、「ウィリスオーバーランドCJ」のスピリットを受け継ぐモデルだ。ウィリスオーバーランドCJ-3Aは1948年に発表された。当時軍用車や農耕用車両として使用されていたオフロード車を民生用として広め、ユーザーに未舗装の地を駆け巡る自由な楽しみや冒険の喜びを提供した。

また、その前身の「CJ-2A」に対して、快適性や走行性能が強化された。高いオフロード性能を維持しながら、実用面でも進化を遂げる「CJ シリーズ」の礎を固めた、としている。

《森脇稔》

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