インフィニティのスポーツクーペ『Q60』、405馬力ツインターボ搭載…2022年型を米国発表

ワイヤレスのApple「CarPlay」を標準装備

3.0リットルV6ツインターボは2種類の出力特性

ダウンシフトレブマッチング機能を備えた7速AT

インフィニティ Q60 の2022年モデル
インフィニティ Q60 の2022年モデル全 21 枚

日産自動車の海外向け高級車ブランドのインフィニティは9月28日、スポーツクーペの『Q60』(Infiniti Q60)の2022年モデルを米国で発表した。

現行Q60は2016年に発表された。日産『スカイライン』に相当するインフィニティ『Q50』のクーペ版に位置付けられる。現行Q60は従来型に対して、エモーショナル性をさらに追求したデザインを採用した。ダブルアーチと呼ばれるフロントグリルや、三日月状のCピラーが特長だ。

ワイヤレスのApple「CarPlay」を標準装備

2022年モデルでは、ワイヤレスのApple「CarPlay」を標準装備した。高解像度の「インフィニティInTouch」デュアルタッチスクリーンディスプレイと、インフィニティInTouchサービスが装備されている。2つのUSB接続(Type-AとType-C)が、USBベースのグーグル「Android Auto」インフォテインメントシステムをサポートする。

セミアニリンのレザーシートは、「LUXE」と「レッドスポーツ400」グレードに標準装備された。レッドスポーツ400では、赤とグレーのステッチが施されたギャラリーホワイトレザー、赤のステッチが施されたグラファイトレザー、黒のアクセントとステッチが施されたモナコレッドレザーから選択できる。

全モデルに、アクティブノイズキャンセルテクノロジーを導入した。LUXEとレッドスポーツ400グレードには、Bose製の「Centerpoint」サラウンドシステム付き13スピーカー「Performance Series」サウンドが標準装備されている。ポリッシュ仕上げの金属製スピーカーグリルを採用した。

3.0リットルV6ツインターボは2種類の出力特性

2022モデルのボディカラーには、ピュアホワイト、ブラックオブシディアン、グラファイトシャドウ、ミッドナイトブラック、マジェスティックホワイト、グランドブルー、スレートグレー、ダイナミックサンストーンレッドが用意されている。

パワートレインには、「VR30」型直噴3.0リットルV型6気筒ガソリンツインターボエンジンを搭載した。このエンジンは2種類の出力特性があり、「PURE」とLUXEグレードの場合、最大出力300ps/6400rpm、最大トルク40.8kgm/1600~5200rpmを発生する。

高性能バージョンのレッドスポーツ400では、直噴3.0リットルV型6気筒ガソリンツインターボエンジンは、最大出力405ps/6400rpm、最大トルク48.4kgm /1600~5200rpmに強化される。最大24万rpmで回転する2個のターボチャージャーは、優れたパフォーマンスを可能にし、オンデマンドなレスポンスも実現しているという。

ダウンシフトレブマッチング機能を備えた7速AT

トランスミッションは、マニュアルシフトモードとダウンシフトレブマッチング機能を備えた7速ATを組み合わせた。4WDシステムには、インフィニティのインテリジェントAWDシステムを搭載する。このシステムは、必要に応じて、エンジンパワーの最大50%を前輪に伝達して、路面への追従性や悪天候時のグリップ性を引き上げる。システムは、エンジンパワーの100%を後輪に伝達することもできる。

グレードに応じて2種類のサスペンションが用意された。PUREとLUXEグレードには、フロントにアルミ製ダブルウィッシュボーン、リアにマルチリンクを備えた4輪独立サスペンションシステムを採用する。デュアルフローパスショックが4輪すべてで使用されており、26.5mm径のフロントスタビライザーと20mm径のリアスタビライザーが、コーナリング性能を引き上げるという。

レッドスポーツ400には、専用のダイナミックデジタルサスペンションを装備した。理想的なパフォーマンスを追求するために、連続的に調整されるアダプティブダンパーによって、乗り心地と敏捷性を向上させた、としている。

《森脇稔》

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