【ホンダ新領域】宇宙へ、再使用できる小型ロケットを開発

宇宙への挑戦:小型ロケット開発
宇宙への挑戦:小型ロケット開発全 4 枚

ホンダは9月30日、宇宙など新たな事業領域への取り組みを発表し、再使用が可能な小型ロケットの開発に着手していると明らかにした。

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このロケットは、低軌道向けの小型人工衛星の打ち上げでの活用を念頭に置いている。開発プロジェクトは、エンジンの燃焼技術、航空機や自動車での空気力学など流体技術、さらには自動運転などの制御技術といった「ホンダのコア技術を生かせばロケットができる」という若手技術者の発案がきっかけとなって、2019年末に立ち上げた。

宇宙利用では、温暖化や異常気象など地球環境の観測、自動車のコネクテッド技術のための広域通信などを用途とする人工衛星のニーズが年々高まっているものの、打ち上げのためのロケットは不足しているのが実情という。このため、開発するロケットは打ち上げ後に一部を着陸・回収しての再使用も想定し、コスト面の優位性も追求していく。回収では自動運転の開発で培った制御や誘導の技術を応用する。

本田技術研究所の先進技術研究所を担当する小川厚執行役員は、「現状は要素技術のフィージビリティスタディ(企業化調査)の段階」としながらも、「着手からほぼ2年で、燃焼のシミュレーションもできるようになった」と明らかにし、その模様の一部を報道陣に公開した。開発が順調に進めば、2020年代には打ち上げ実験を「恐らく米国で行う」という意向も示した。

また、ホンダにとっての宇宙領域は「コア技術を生かした“夢”と“可能性”の具現化に向けたチャレンジの場ととらえ、研究開発を加速していきたい」と強調する。とりわけ若手技術者にとっては、今季で撤退するF1に代わるひとつの新たな挑戦フィールドともなろう。
【ホンダ新領域】
ハイブリッド式の電動垂直離着陸機 eVTOL を開発…2023年にも試験飛行
時空を超えるアバターロボット、ASIMO進化…2023年に実証

《池原照雄》

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