三菱 アウトランダーPHEV 新型、ツインモーター4WD搭載へ 2022年下半期に米国発売

ルノー日産三菱の新プラットフォーム

新世代「ダイナミックシールド」デザイン

最新「S-AWC」と7種類のドライブモード

三菱 アウトランダー PHEV 新型
三菱 アウトランダー PHEV 新型全 10 枚

三菱自動車の米国部門は10月1日、新型『アウトランダー PHEV』(Mitsubishi Outlander PHEV)を2022年下半期(7~12月)、米国市場で発売すると発表した。

ルノー日産三菱の新プラットフォーム

新型『アウトランダー』は、三菱自動車の新しいデザインの方向性に加えて、三菱自動車に期待されるプレミアム品質、タフなパフォーマンス、革新的なテクノロジーを備えているという。

三菱自動車のフラッグシップに位置付けられ、同社がこれまでに開発した車両の中で、最も装備が充実している、と自負する。

エンジニアリングのベースも一新した。ルノー日産三菱アライアンスが新開発したプラットフォームを採用する。ラリーから派生した三菱独自の「S-AWC」システムを採用している。

新世代「ダイナミックシールド」デザイン

コンセプトは「威風堂々」。これに基づいて、大幅にアップグレードされたスタイリング、ロードパフォーマンス、高い品質を備えた信頼性の高いSUVに仕上げているという。三菱自動車は新型アウトランダーの発売により、まずは北米市場での販売台数を増やし、次にグローバルな成長を目指していく。

新型アウトランダーは4世代目モデルだ。エクステリアは、筋肉質なフェンダー、大胆なプロポーション、18インチアルミホイール(20インチはオプション)などを備える。ブランドの新世代「ダイナミックシールド」フロントマスクと新デザイン言語も、新型アウトランダーに最初に取り入れられた。

ボディサイズは、全長4710mm、全幅1862mm、全高1748mm、ホイールベース2706mm。従来型に対して、15mm長く、51mmワイド、38mm背が高い。ホイールベースは36mm延びている。

最新「S-AWC」と7種類のドライブモード

前後それぞれに1基ずつ駆動用モーターを搭載する最新のツインモーター4WDを採用する。モーターならではの高い応答性や、前後モーターを高い精度で制御できるという利点を生かし、前後輪の駆動力を路面状態や運転状況に応じて最適に配分する。これに、車両運動統合制御システムのS-AWCを組み合わせ、走る、曲がる、止まるという運動性能を追求している。

S-AWC は、「スーパー・オール・ホイール・コントロール」の略だ。「アクティブスタビリティコントロール(ASC)」やABSに加えて、ブレーキで左右輪を制御する「アクティブヨーコントロール(AYC)」を統合制御した三菱自動車独自の四輪制御技術となる。

最新のS-AWCは、従来は前輪のみだった左右輪のブレーキ制御を、後輪にも追加する。これにより、従来よりも前輪への負担を軽減し、四輪のタイヤ能力をバランスよく引き出すことが可能になるという。

さらに、路面状況や運転スタイルに応じて選択できる7種類のドライブモードを設定した。舗装路での通常走行に最適な「NORMAL(ノーマル)モード」を基本とし、未舗装路や濡れた舗装路での操縦性と走破性をバランスさせた「GRAVEL(グラベル)モード」、雪道などの滑りやすい路面で車両挙動を安定させる「SNOW (スノー)モード」といった路面状況に応じたモードのほか、力強い加速が必要な場合の「POWER(パワー)モード」や環境に優しく経済的な「ECO(エコ)モード」など、運転スタイルによるモードを設定する、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  2. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  3. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
  4. トヨタの顧客は1億5000万台…バリューチェーンで財務基盤強化
  5. BMW、カーボン素材を天然繊維複合素材に置き換え、量産車に採用へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  3. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  4. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
  5. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
ランキングをもっと見る