VW、女性だけのラリーに初参戦…新型EV『ID.4』で挑む

米国の砂漠を舞台に8日間で2500km以上を走破

フォルクスワーゲン初の本格的な電動SUV

ラリー参戦に備えて足回りを強化

フォルクスワーゲン ID.4 の米「Rebelle Rally」参戦車両
フォルクスワーゲン ID.4 の米「Rebelle Rally」参戦車両全 10 枚

フォルクスワーゲン(Volkswagen)の米国部門は10月4日、新型EVの『ID.4』が10月7~16日、米国で開催される女性だけで競うラリーレイド、「Rebelle Rally」に参戦すると発表した。フォルクスワーゲンが同ラリーに参戦するのは、初めてとなる。

写真:フォルクスワーゲン ID.4 の米「Rebelle Rally」参戦車両

米国の砂漠を舞台に8日間で2500km以上を走破

同ラリーは、米国ネバダ州、アリゾナ州、カリフォルニア州の砂漠地帯を舞台に、今年は8日間で2500km以上を走破するラリーレイドだ。2016年に開始された同ラリーには、「4×4」とクロスオーバー車の「X-Cross」の2つのクラスがある。2020年からは電動車も出走可能となり、EVやハイブリッド車、プラグインハイブリッド車(PHEV)が参加できる。

同ラリーでは、電子機器の使用を禁止している。スマートフォンやタブレット端末、パソコン、GPSは使えない。参加者は地図と方位計を頼りに、コースに設けられた複数のチェックポイントを通過することが求められる。

フォルクスワーゲンの米国部門はこのRebelle Rallyに、ID.4で参戦する。ドライバーにはメルセデス・リリエンタール、ナビゲーターにはエミリー・ウィンスローの両選手を起用する。

フォルクスワーゲン初の本格的な電動SUV

ID.4はフォルクスワーゲンの新世代EVの「ID.」ファミリーの2番目のモデルだ。第1弾は、小型ハッチバックの『ID.3』だった。ID.4は、フォルクスワーゲン初の本格的な電動SUVになる。世界最大の市場セグメントに成長しているコンパクトSUVセグメントに投入するために開発された。

ID.4は、フォルクスワーゲングループのEV向けモジュラー車台、「MEB」アーキテクチャをベースにしている。全長は4580mmで、乗員のための充分なスペースを持つ。トランクルームの容量は543リットル。後席を倒せば、最大で1575リットルに拡大する。電動テールゲート、ルーフレール、キャンピングカーなどのけん引ブラケットが装備される。

インテリアは、ボタンやスイッチ類を極力なくし、2つのディスプレイに操作系を集約した。そのうちの1つのディスプレイは12インチサイズで、タッチ機能を備える。

1回の充電での航続は最大400km

ID.4は、スポーティかつオールラウンドな性能を追求した。Rebelle Rally に参戦するID.4 の「AWD Pro」グレードの場合、前後アクスルに搭載されたモーターは、最大出力295hp、最大トルク46.9kgmを引き出す。

バッテリーは蓄電容量が82kWh。1回の充電で最大400km(米EPA認証予定値)の航続を可能にする。バッテリーは低重心化のために、キャビンのフロア下にレイアウトされた。電動4WDと210mmの最低地上高により、整備されたオフロードで優れた性能を発揮するという。

「AR(拡張現実)ヘッドアップディスプレイ」をオプションで用意した。ナビゲーションの矢印を路面に投影し、ドライバーに進行方向を分かりやすく伝える。先進運転支援システム(ADAS)の「IQ.Drive」では、部分自動運転が可能な「トラベルアシスト」が利用できる。

ラリー参戦に備えて足回りを強化

ID.4はRebelle Rally参戦に備えて、タナー・ファウストとリース・ミレン・レーシングによって、オフロード仕様車に仕立てられた。新設計のサスペンションコンポーネントやコントロールアーム、スキッドプレート、バッテリー保護カバーなどのアイテムを追加した。Thule製のラックアクセサリーとヨコハマ製「ジオランダーA/T」タイヤも装備している。

また、ID.4のエクステリアには、ネバダ州とカリフォルニア州の砂漠の地形からインスピレーションを得たラッピングが施された。これは、ソルトレイクシティを拠点とするアーティスト、リズ・クズ氏によるデザイン、としている。

《森脇稔》

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