欧メルセデスベンツ、完全受注生産オプション「マヌファクトゥーア」の設定を拡大… Sクラスなど

1980年代のEクラスやSクラスで人気の「ヴィンテージブルー」

クラシックな「ディープホワイト/ブラック」内装が復活

ハンドメイドのレザーステアリングホイール

メルセデスベンツ Sクラス 新型の「マヌファクトゥーア」仕様
メルセデスベンツ Sクラス 新型の「マヌファクトゥーア」仕様全 14 枚

メルセデスベンツ(Mercedes-Benz)は10月7日、完全受注生産オプションの「マヌファクトゥーア(manufaktur)」を欧州市場で拡大すると発表した。

マヌファクトゥーアは、製造や製作を意味するドイツ語だ。メルセデスベンツはすでに、『Gクラス』に「Gマヌファクトゥーア」を用意している。これは、個別化や伝統的なクラフトマンシップ、高い品質を兼ね備えたサービスを提供するのが狙いだ。日本向けGクラスでも2020年8月から、内装を好みの仕様に仕上げる完全受注生産オプションとして、「Gマヌファクトゥーア・プログラム」と「Gマヌファクトゥーア・プログラム・プラス」が導入されている。

メルセデスベンツはGクラスに続いて、マヌファクトゥーアを欧州で拡大する。新型『Sクラス』とメルセデスマイバッハSクラス、『CLS』、メルセデスAMG 『GT 4ドアクーペ』などで、マヌファクトゥーアによるカスタマイズプログラムが選択できるようになる。

1980年代のEクラスやSクラスで人気の「ヴィンテージブルー」

新型Sクラスなどに対応するマヌファクトゥーアでは、特別な塗装仕上げとして、絹のようなマットとハイグロスメタリック、非メタリックカラーを豊富に用意する。これらの色のいくつかは、メルセデスベンツの歴史を彷彿とさせるものだ。

例えば、マヌファクトゥーアの「シリコングレー」は、1960年代初頭に使われていたボディカラーで、伝説の『300SL』の「ガルウィング」に特別色として設定されていた。マヌファクトゥーアのグラファイトメタリックとオリーブメタリックは、1980年代のエクステリアオプションを再現した色。マヌファクトゥーアの「ヴィンテージブルー」は1980年代の『Eクラス』(W123型)やSクラス(W126型)で人気があった色だ。

マヌファクトゥーアはサテン仕上げとして、「カシミアホワイトマグノ」や「カラハリゴールドマグノ」を用意する。スポーティな「ナイトブラックマグノ」も選べる。すべてのマヌファクトゥーアの塗装仕上げは高い品質が追求されており、メルセデスベンツのダイナミックなラインを強調するという。

クラシックな「ディープホワイト/ブラック」内装が復活

インテリアは、ナッパレザーを用いて、コントラストカラーに仕上げることができる。マヌファクトゥーアのクラシックな「ディープホワイト/ブラック」を復活させた。2012年までSクラスに用意されていた特別な内装色の「パステルイエロー/ブラック」も、マヌファクトゥーアで選択できるようになる。

また、ブラックと組み合わせて、他のレザーカラーも選べる。マヌファクトゥーアの「ナットブラウン/ブラック」、「トリュフブラウン/ブラック」、「ヨットブルー/ブラック」は個性的なエレガンスを表現するという。複雑なダイヤモンドパターンのステッチがあしらわれる。

ヘッドレストのクッションには、ロゴが刺繍されたトーンオントーン仕上げが設定される。例えば、Sクラス新型のロングホイールベース車やメルセデスマイバッハSクラスに用意されるオプションのエンブレムパッケージを選択した場合、ロゴをゴールドまたはプラチナで刺繍することができる。

ハンドメイドのレザーステアリングホイール

ハンドメイドのレザーステアリングホイールはツートン仕上げが特徴だ。ドアセンターパネル、アームレスト、インストルメントパネルの下側にも、上質なナッパレザーが配された。

メルセデスマイバッハSクラスでは、ダブルステッチの菱形パターンのナッパレザーを使ったマヌファクトゥーアのヘッドライナーが用意される。ダイヤモンドキルティング加工が、リアのセンターパネルに施された。ダイヤモンドキルティング加工を施さないセンターパネルも選べる。

ブランドのロゴはドアシルパネルにも添えられる。アニメーション投影によるマヌファクトゥーアのサラウンド照明では、ドアを開けると、LCDテクノロジーを使用したメルセデスベンツやメルセデスマイバッハのパターンが点灯し、前席と後席に乗り込む際の足元を照らす。これは、フロントドアとリアドアに内蔵された4台のLCDプロジェクターによるもので、10分後に消灯する、としている。

《森脇稔》

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