メルセデスマイバッハ、コンセプトEVを12月発表へ… Gクラス のレーサーに続くプロジェクト

2020年の「プロジェクト・ゲレンデヴァーゲン」に続く1台

ブランド誕生100周年を祝福するコンセプトEVに

米国フロリダ州で開幕する「アートバーゼルマイアミビーチ」で初公開予定

「プロジェクト・マイバッハ」のティザー写真
「プロジェクト・マイバッハ」のティザー写真全 21 枚

メルセデスベンツは10月11日、メルセデスマイバッハ(Mercedes-Maybach)ブランドのコンセプトEVを12月1日、初公開すると発表した。

【画像全21枚】

このコンセプトEVは、「プロジェクト・マイバッハ」と命名された。メルセデスベンツのチーフデザインオフィサーのゴードン・ワグナー氏と、ファッションデザイナーのヴァージル・アブロー氏のコラボレーションによって、開発される1台となる。

ヴァージル・アブロー氏は、米国イリノイ州ロックフォード出身のファッションデザイナーだ。2018年には黒人として初めて、ルイ・ヴィトンのメンズウェアのクリエイティブディレクターに指名されている。

2020年の「プロジェクト・ゲレンデヴァーゲン」に続く1台

ゴードン・ワグナー氏とヴァージル・アブロー氏は2020年、「プロジェクト・ゲレンデヴァーゲン」で初めて協力した間柄だ。プロジェクト・ゲレンデヴァーゲンは、メルセデスAMG『G63』をベースにしたワンオフモデル。現在のメルセデスベンツ『Gクラス』のルーツとして、1979年に発表された「ゲレンデヴァーゲン」に敬意を示しつつ、「これまでに見たことのないようなGクラス」を目指して、カスタマイズに取り組んだ。

プロジェクト・ゲレンデヴァーゲンは、これまでGクラスの公式カスタムとしては存在しなかったレーシングカーを提案した。メルセデスベンツのデザインを、新鮮な視点で見てもらうのが狙いという。ウインカー、ドアミラー、バンパーバーはすべて取り外された。車体はスポーティさを強調するために、ワイド化され、ローダウンされた。「メルセデスベンツ」と「ゲレンデヴァーゲン」のイエロー文字が、タイヤと背面スペアタイヤに配された。

レーシングカー仕立てのインテリアは、すべての内装材が取り除かれ、セーフティケージが装着された。ダッシュボードは取り外され、クラシックカーを連想させるアナログスピードメーターと燃料残量ゲージを備えたコンパクトな計器類に置き換えられた。セーフティケージはブルー、5点式シートベルトなどは、ブライトレッドで仕上げられていた。

ブランド誕生100周年を祝福するコンセプトEVに

ゴードン・ワグナー氏とヴァージル・アブロー氏の2度目のコラボレーションとなるのが、プロジェクト・マイバッハだ。自動車とファッションデザインの融合という点において、再び新しいベンチマークを設定することを目指すという。

また、プロジェクト・マイバッハは、カール・マイバッハと父ヴィルヘルムが「最善の中の最善を届ける」という目標を掲げ、最初のマイバッハの『22/70 HP W 3』を発表して100周年を迎えたことを祝福するコンセプトEVになる。

マイバッハ・モトーレンバウ社(当時)は1921年9月、ドイツで開催されたベルリンモーターショーにおいて、ブランドの量産第一号車の22/70 HP W 3を発表した。ドイツ車で初めての4輪ブレーキをはじめ、プラネタリーギアボックスと6気筒エンジンの組み合わせ、豪華なウッドや本革張りの室内など、その設計とデザインは既成概念を打ち破るものだった。22/70 HP W 3は、走る芸術品のように来場者を魅了したという。

ダイムラーは1961年、マイバッハ・モトーレンバウ社を買収した。ベルリンモーターショーで1921年に打ち出されたフィロソフィーは、それ以来ずっとマイバッハブランドの中核思想になっているという。

米国フロリダ州で開幕する「アートバーゼルマイアミビーチ」で初公開予定

プロジェクト・マイバッハは12月1日、米国フロリダ州で開幕する「アートバーゼルマイアミビーチ」で初公開される予定だ。このコンセプトEVは既成概念や市販モデルに縛られないデザインの可能性を提示する、と自負する。

メルセデスマイバッハは、長い年月を通じて、王族や世界のリーダー、映画スター、有名スポーツ選手などに選ばれ続けた。当初の理念に忠実であり続けるメルセデスマイバッハは、ラグジュアリーデザインの新しい方向性をプロジェクト・マイバッハで紹介する予定だ。

両氏のコラボの結果として誕生するコンセプトEVは、マイバッハの神話を文化的な時代精神の中心に導くという。ゴードン・ワグナー氏は、「プロジェクト・マイバッハで、次のレベルのラグジュアリーを定義する。ブランド誕生から100年を経て、ブランドをラグジュアリーEVの未来に変えていく」と語っている。

《森脇稔》

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