話題の電動キックボードや3輪EVに試乗ができる…アソモビ2021

アソモビ2021:2輪、3輪バイクもEV
アソモビ2021:2輪、3輪バイクもEV全 8 枚

「アソモビ2021」の「モビ」はモビリティのことなので、展示車両は4輪だけではない。2輪、3輪の展示もあるが、この領域もEV化が進んでいるようだ。

【画像全8枚】

電動キックボード「ZERO9」を展示、試乗会を開いていたのはSWALLOWという会社だ。スクーターそのものはシンガポールの会社が開発したものを輸入し、日本の法規に合わせた改造を施して販売している。ウィンカーやブレーキランプなどが装備され、ナンバープレートも装着される。原付自転車と同じでヘルメットをかぶれば公道を走行できる。最高速度は40km/h。1充電の後続距離は最大40km。

バッテリーは48V 13Ah(約624Wh)のものがプレートの下に装着される。ホイールとモーターが一体化しており、見た目は普通のキックスクーターと大きく変わらない。ハンドルにブレーキやターンシグナルのスイッチ、アクセルレバーなどが装備されている。公道ではさまざまな路面が想定されるため、前後輪にサスペンション機構がついている。回生ブレーキ機能も持っているが、国内の法律では回生ブレーキは主たる制動装置として認められないため、機械式のディスクブレーキ(全輪)とドラムブレーキ(後輪)を装着したそうだ。

試乗コーナーもあったので、試乗させてもらった。街中なら原付レベルで車道の流れに乗るために十分な加速だ。ブレーキの効きも悪くないが、右手の人差し指がアクセルで他の指でブレーキを操作するため、慣れないとブレーキのときにアクセルレバーも動かしてしまう。慣れれば問題ないが、アクセルレバーは親指操作のほうが安心かもしれない。

もうひとつは、イタリア FANTIC社製の電動アシスト自転車「ISSIMO」。イタリア製とありデザインがやたらかっこいい。フレームはアルミダイキャストで、きれいなカラーリングが施されている。バッテリーは36V 30Wh。モータートルクは80Nm。これだけでアシストなしのe-BIKEとして成立するスペックだが、日本向けはJIS規格に準じたアシスト機能に制限されている(EUではこがないでモーター走行ができるモデルもある)。

製品の分類としては、MTBなのでタイヤの幅が4インチとかなり太い。だが、シティユースを考慮してか、トレッド面のパターンは細かい凹凸がざらざらした感じだ。マッド用のブロックパターンではないので、乗り心地も確保される(オフロードタイヤの設定もある)。特徴は国産にないアシストパワーだ。パワーは5段階まで切り替え可能だ。モーターパワーの切り替えだけでなく、機械式の変速機(後輪・内装5段:シマノ製)もついている。アシストパワーは十分なのでギアは必要なさそうだが、アシストパワーとギアをうまく使うことで、バッテリーの消耗を調整できるという。

ISSIMOにも試乗した。電動アシスト自転車として違和感はなく普通に運転できる。ただし、アシストトルクの出し方が国産のものと少し違うようで、踏み込んだときの加速感がスイッチが入ったような動きで面白い。パワーが強いとハブやギアへの負担が大きくなるが、もとがMTBとして設計されているので、あまり気にする必要はなさそうだ。

電動アシスト自転車は漕ぎ出しにあまり力を入れるとペダルが抜けたような動きになるが、FANTICのアシスト自転車は、後輪の回転が一定以上にならないとONにならない。走行中にアシストがほしいと思ったとき、自然に力を強めるだけでしっかりアシストしてくれるので違和感などはない。
アソモビ2021、EV-LANDのブースには、『トゥイジー』(のようなクルマ)、トゥクトゥク、『トリシティ』(のようなバイク)の3種類が展示されていた。これらはすべて3輪でありEV……

《中尾真二》

テクノロジージャーナリスト・ライター  中尾真二

アスキー(現KADOKAWA)、オライリー・ジャパンの技術書籍の企画・編集を経て独立。現在はWebメディアを中心に取材・執筆活動を展開。インターネットは、商用解放される前の学術ネットワークの時代から利用し、ネットワーク、プログラミング、セキュリティについては企業研修講師もこなす。エレクトロニクス、コンピュータのバックグラウンドを活かし、自動車業界についてもテクノロジーを中心に取材活動を行う。

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