【F1 アメリカGP】レッドブル・ホンダのフェルスタッペンがポールトゥウィン…角田が9位入賞

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テキサス州オースティン近郊にあるサーキット・オブ・ジ・アメリカズで現地時間24日、第17戦アメリカGPの決勝レースが行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がポールトゥウィンを飾った。

前日に行われた公式予選ではルイス・ハミルトン(メルセデス)に0.2秒の差をつけてマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がポールポジションを獲得。チームメイトのセルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)はハミルトンと僅差の3位となった。予選4番手のバルテリ・ボッタス(メルセデス)はパワーユニット交換で5グリッド降格となるため、レッドブル・ホンダが有利な状態で決勝レースを迎えた。

56周の決勝レース。ハミルトンがスタートを決めてフェルスタッペンを抜き去りトップに浮上してきた。フェルスタッペンも抜き返そうとするが叶わず、ハミルトンの後ろでレースを戦うことになった。2人は1秒以内の差で後続を引き離しながら周回を重ねたが、フェルスタッペンは10周目にピットイン。タイヤをミディアムからハードに履き替えた。コースに戻るとフェルスタッペンは一気にペースアップ。ハミルトンは14周目にタイヤ交換を行ったがその間に失ったタイムは大きく、ここで2人の順位が入れ替わる結果となった。

トップに返り咲いたフェルスタッペンは力強い走りでハミルトンを寄せ付けないまま、30周目に2度目のピットインを行いタイヤを交換。ハミルトンの16秒後方でコースに復帰した。ここから徐々に差を詰めるフェルスタッペン。ハミルトンももう1度タイヤ交換を行う必要があるため、そのまま走ればトップに返り咲くことができる。

ハミルトンが2度目のタイヤ交換を行ったのは37周目。コースに戻るとフェルスタッペンは8秒前方を走っていた。しかしハミルトンはフレッシュなタイヤでここから猛追。2人の差は44周目に4秒に、48周目には2秒となり、追い付くのも時間の問題となった。フェルスタッペンも最後の力を振り絞り、すり減ったタイヤでペースアップを図る。迫るハミルトンから必死で逃げ、ファイナルラップでは真後ろに迫られたものの逃げ切りに成功。見事ポールトゥウィンを飾った。

これでハミルトンとのチャンピオンシップポイントの差を12まで広げ、初タイトルに向けて大きな意味を持つ勝利となった。

2位はハミルトン。3位はペレスでレッドブル・ホンダは2戦連続で2人が表彰台に登った。4位はシャルル・ルクレール(フェラーリ)、5位はダニエル・リカルド(マクラーレン)。9番グリッドだったボッタスはスタートで角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)に抜かれ、一旦抜き返したもののピットストップで再び角田に前に行かれ苦戦。最終的に6位でフィニッシュした。

角田はボッタスと激しいバトルののち、キミ・ライコネン(アルファロメオ)、セバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)ら元チャンピオンたちに追いかけられる場面もあったが逃げ切り、9位入賞を果たした。

なお、ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)はマシントラブルでリタイヤとなった。

次戦、メキシコGPは11月5日から7日の日程で開催される。

■アメリカGP 決勝レース結果
1. マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2. ルイス・ハミルトン(メルセデス)
3. セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)
4. シャルル・ルクレール(フェラーリ)
5. ダニエル・リカルド(マクラーレン)
6. バルテリ・ボッタス(メルセデス)
7. カルロス・サインツ(フェラーリ)
8. ランド・ノリス(マクラーレン)
9. 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)
10. セバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)
11. アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)
12. ランス・ストロール(アストンマーチン)
13. キミ・ライコネン(アルファロメオ)
14. ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)
15. ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)
16. ミック・シューマッハ(ハース)
17. ニキータ・マゼピン(ハース)
以上完走

--. フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)
--. エステバン・オコン(アルピーヌ)
--. ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)

《藤木充啓》

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