世界強度レベルの車体骨格を成形…JFEスチールの工法がレクサス新型で採用

レクサスNXのルーフセンターリンフォース(ストレスリバース工法採用部品)
レクサスNXのルーフセンターリンフォース(ストレスリバース工法採用部品)全 4 枚

JFEスチールは10月22日、同社が開発したストレスリバース工法が、トヨタ自動車のレクサス『NX』の1.5GPa級高張力冷延鋼板を使用した部品製造に採用されたと発表した。

【画像全4枚】

1GPaを超える超高張力鋼板は鋼板のプレス成形時、スプリングバックとよばれる成形後に元の形に復元する現象への対処が必要となる。ストレスリバース工法はJFEが開発したスプリングバックを抑制する成形工法。バウシンガー効果と呼ばれる変形の方向を逆にした直後、変形応力が小さくなるという鋼板特性を活かし、プレス成形時に材料に残る応力を低減させる。これにより、事前の金型制作にかかる時間やコストの削減が見込める。

今回、レクサスNXのルーフセンターリンフォースで、冷間プレスによる車体骨格部品の強度としては世界最高レベルとなる1.5GPa級高張力鋼板のスプリングバック抑制成形工法として採用された。

JFEは軽量化素材などの材料提供に加え、ストレスリバース工法をはじめとする様々な技術を納入先の製品開発や商品性能向上が図れるソリューションも提供している。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

レスポンス公式TikTok

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日野自動車・人事異動 2026年4月1日付
  2. 「カッコいいじゃん」内外装を大幅アップデート! ホンダ『パイロット』改良新型に高評価の声続々
  3. トヨタ、新型スポーツカーを予告…12月5日ワールドプレミアへ
  4. 日野自動車・人事異動 2025年12月1日付
  5. スバル『ソルテラ』改良新型、最高の5つ星評価を獲得…ユーロNCAP
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る