BMWのEVに初の「M」、『i4 M50』は544馬力…生産開始

0-100km/h加速は3.9秒

専用のアダプティブMサスペンション

前面空気抵抗を示すCd値は0.24

BMWグループのドイツ・ミュンヘン工場で生産が開始されたBMW i4 M50
BMWグループのドイツ・ミュンヘン工場で生産が開始されたBMW i4 M50全 19 枚

BMWグループ(BMW Group)は10月22日、ドイツ・ミュンヘン工場において、BMWのEV初の「M」モデル、『i4 M50』の生産を開始した、と発表した。

◆0-100km/h加速は3.9秒

BMWの4ドアグランクーペEV、 『i4』の高性能グレードとして開発されたのが、「M50」グレードだ。i4 M50は、前後アクスルにモーターを搭載する。このツインモーターは、最大出力544hp、最大トルク81kgmを引き出す。

544hpのパワーは、同等クラスのガソリン車、新型『M4クーペ』の「コンペティション」の直噴3.0リットル直列6気筒ガソリンツインターボエンジンが生み出す最大出力510hpを、30hp以上上回るものだ。最大トルク81kgmは、新型『M4クーペコンペティション』の最大トルク66.3kgmを、およそ15kgm上回る。

さらに、i4 M50は、スポーツブースト機能を備え、0~100km/h加速は3.9秒で駆け抜ける。これは、新型M4クーペコンペティションに肩を並べる。また、1回の充電での航続は、WLTPサイクルで最大510kmに到達する。

BMW i4 M50BMW i4 M50

◆専用のアダプティブMサスペンション

サスペンションは、フロントがダブルジョイントスプリングストラット、リアが5リンクだ。リアにはエアサスペンションを標準装備する。BMWの電動4WDで初めて、ホイールスリップの制限機能が組み合わされており、トラクション性能を追求した。

専用のアダプティブMサスペンション、バリアブルスポーツステアリング、Mスポーツブレーキシステムを装備する。オプションで最大20インチのMアルミホイールが選択できる。MカーボンエクステリアパッケージとMパフォーマンスパーツも用意されている。

コンバインド・チャージング・ユニットにより、最大出力200kWのDC急速充電ステーションが利用できる。およそ10分で140kmの走行に必要なバッテリー容量を充電可能。ユーザーは、公共充電ステーションとIONITYハイパワー充電ステーションを利用することもできる。

ブレーキエネルギー回生システムを装備しており、回生ブレーキの強弱を切り替えることができる。交通状況に応じて、ワンペダル感覚の走行や惰性走行を可能にしている。

BMW i4 M50BMW i4 M50

◆前面空気抵抗を示すCd値は0.24

プレミアムミッドサイズセグメントにおける持続可能なスポーツ性、快適性、日常使いやすさを追求した。4ドアのグランクーペは、伸びやかなクーペプロポーション、流れるようなルーフライン、フレームレスウィンドウ、大型テールゲートを備えた、エレガントでスポーティなデザインが特徴という。前面空気抵抗を示すCd値は 0.24とした。

i4には、ロングホイールベースとワイドトレッド、重量を最小限に抑えながら、剛性の高いボディ構造を導入した。専用のアルミ製シアーパネルも採用した。フロントアクスルのサブフレームは、高電圧バッテリーのケーシングに固定されている。

インテリアは、ラグジュアリーなプレミアム性と、使い勝手の良さの両立を目指した。アコースティックグレージング、室内の予熱とプレコンディショニング、スポーツシート、スポーツステアリングホイールを標準装備する。ギアセレクターレバー、BMWコントローラー、ファンクションキー用のコントロールパネルを備えたセンターコンソールも採用される。大型テールゲートには電動開閉機構を標準装備。 470リットルの荷室容量は、後席を倒せば、最大1290リットルに拡大する、としている。


EVとPHEV、ちがいとメリットとは? プラグインハイブリッド車(PHEV)も電気自動車(EV)と同じく、日常的には電気だけで走行できる。モーターのみの走行を……

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. マツダ、電動セダン『EZ-6』世界初公開、24年発売へ SUVコンセプトも…北京モーターショー2024
  2. 【ホンダ ヴェゼル 改良新型】開発責任者に聞いた、改良に求められた「バリュー」と「世界観」とは
  3. 多胡運輸が破産、首都高のローリー火災事故で損害賠償32億円
  4. Sズキが電動マッサージ器を「魔改造」、25mドラッグレースに挑戦!!
  5. 見逃せない! ホイールのブレーキダスト除去術 ~Weeklyメンテナンス~
  6. 郵便局の集配車が「赤く蘇る」、KeePerが8000台を施工
  7. トヨタが新型BEVの『bZ3C』と『bZ3X』を世界初公開…北京モーターショー2024
  8. ホンダ『ヴェゼル』マイナーチェンジで3グレードに集約、納期改善へ…「HuNT」「PLaY」新設定で個性強調
  9. ノンジャンル220台のマニアック車が集合…第15回自美研ミーティング
  10. メルセデスベンツ『Gクラス』にEV誕生、4モーターで587馬力…北京モーターショー2024
ランキングをもっと見る