リニア中央新幹線のトンネル工事で死亡事故…発破後に岩盤落下

瀬戸トンネル斜坑掘削工事の様子。
瀬戸トンネル斜坑掘削工事の様子。全 3 枚

JR東海と中央新幹線瀬戸トンネル新設工事共同企業体は10月28日、リニア中央新幹線瀬戸トンネル(岐阜県中津川市)の工事現場で10月27日夜に発生した「切羽の肌落ち」について、その概要を明らかにした。

トンネルの掘削現場では、「切羽」と呼ばれる最先端の部分に地山が露出しているが、そこで「肌落ち」と呼ばれる岩盤の落下が発生することがあるという。

発表によると、事故は斜坑坑口から約70m地点付近で発生。10月27日19時12分頃に発破したところ、19時20分頃に切羽の肌落ちなどが発生し、作業員2人が巻き込まれた。その後、2人とも中津川市内の病院へ搬送されたが、奥村組の協力会社作業員1人の死亡が確認された。もう1人は左足首付近を骨折している。現場は10月28日時点で切羽の肌落ちが収まっており、立入りが規制されている。

瀬戸トンネルは全長約4.4kmの本坑と、本坑へ資材などを運び込むための斜坑約0.6kmからなり、2019年1月に着工。2026年6月の完成を目指して工事が進められていた。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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