【ハーレー スポーツスターS 試乗】そろそろハーレーに挑戦したい!という人に…小鳥遊レイラ

さすが新時代のハーレー。驚くほど軽い!

水冷でもハーレーはハーレー

電子制御装備が充実、安心感や快適度が大きく進化

ハーレーダビッドソン スポーツスターS
ハーレーダビッドソン スポーツスターS全 25 枚
今回のマシンはハーレーダビッドソンの最新モデルとなる『スポーツスターS』!スポーツスターと言っても、これまでの空冷エンジン時代と異なり、「Revolution Max」という水冷DOHC・1252ccのまったく新しいユニットを搭載し、シャーシも完全新設計となる新世代ハーレーとなっています。

スタイルも現代的に洗練されているうえにマフラーの迫力が目に飛び込みますね。ちなみにこのエンジンは、先に発売されたアドベンチャーモデルの『パン・アメリカ』と同系。それをもっと低速トルク寄りに振ったクルーザーらしい味付けとされています。

◆さすが新時代のハーレー。驚くほど軽い!


私がこれまで乗ったハーレーダビッドソンは、ソフテイルの『FXDR114』などの如何にもザ・ハーレーといった引き起こしからオォッと来るような大きさや重さを感じさせるものばかり。それに比べると、スポーツスターSはさすが新時代のハーレー。驚くほど軽い!車重は装備状態228kgで引き起こしや取り回しも同排気量帯の国産ビッグバイクと同じくらいの感覚だから、これなら私でも普通に扱えます。

そして、ハーレーの魅力のひとつである足着き性の良さも健在。身長160cmの私だと、かかとはちょっと浮いてしまうんですが、両足の母指球まではべったり着いて力も十分に入れられます。引き起こしも跨ってからフンッてちょっと力を入れれば、普通にマシンを起こすことができちゃう。


気になった点としては、私の場合だとフォワードステップが足が伸びきるほどではないんですけど、元気よく加速しようとした際にちょっと踏ん張りが効かなくて、遠く感じたかなあ。オプションでミッドステップにも交換できるというので、そちらもぜひ試してみたいところです。

◆水冷でもハーレーはハーレー


走りだしてからの乗り味はと言うと、水冷エンジンになってもやっぱりハーレーはハーレーでした。クルージング中にシフトを落としてスロットルを捻ると、ドドドっという力強い加速感。太いトルクで前に前にと押し出されていく感じは独特のものがあります。

ツーリングで使うならスピードを上げてパーっと行ってしまうよりも、ゆっくりと時間をかけてのんびり行くのがいいですね。発進したら早めにシフトを上げていって、なるべく低い回転数でドロドロとしたVツインの鼓動をいつまでも楽しむというハーレーらしい乗り方が似合います。しかもスポーツスターSはそれだけではありません。

◆電子制御装備が充実、安心感や快適度が大きく進化


今回からはライディングモードやトラコンといった電子制御装備が充実。ABSも車体のバンク角に応じて利き具合を調整してくれるなど一気に他社と肩を並べるハイテクを身に付けて、ツーリングに行くときの安心感や快適度が大きく進化しました。メーターも今どき装備のカラーデジタルパネルです。

ハーレーらしい持ち味に現代的な作りが融合したスポーツスターS。特に「いつかハーレーに乗ってみたい」と考えていた人がそろそろ挑戦するのだったら、絶好のモデルとしてオススメしたいと思います。



■5つ星評価
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
コンフォート:★★★★
足着き:★★★★★
オススメ度:★★★★

小鳥遊レイラ|愛称:ことりちゃん
レースクイーンに憧れてモータースポーツ業界へ。しかしMOTOR STATION TVでの出演をきっかけに走る方に目覚めてしまい、いきなり大型二輪免許を取得。現在では2輪4輪共にサーキットを走り、一昨年に4輪のレース参戦のためJAF国内A級ライセンスを取得。先日、MFJロードレース国内ライセンスを取得して、今年は2輪でもレースに参戦予定。イベントMCから2&4輪の耐久レース参戦まで楽しむモータースポーツ女子。身長は160cm。

《小鳥遊レイラ》

小鳥遊レイラ

小鳥遊レイラ|愛称:ことりちゃん レースクイーンに憧れてモータースポーツ業界へ。しかしMOTOR STATION TVでの出演をきっかけに走る方に目覚めてしまい、いきなり大型二輪免許を取得。現在では2輪4輪共にサーキットを走り、一昨年に4輪のレース参戦のためJAF国内A級ライセンスを取得。先日、MFJロードレース国内ライセンスを取得して、今年は2輪でもレースに参戦予定。イベントMCから2&4輪の耐久レース参戦まで楽しむモータースポーツ女子。身長は160cm。

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