ジープが電動 ラングラー をカスタム、オフロード強化…SEMA 2021で発表へ

車高を50mm高めるリフトキットや強固なゴリラガラス

オフロードライトや開放的なチューブドア

PHVシステム全体のパワーは375hp

ジープ・ラングラー 4xe コンセプト
ジープ・ラングラー 4xe コンセプト全 14 枚

ジープは、11月2日(日本時間11月3日深夜1時)に米国で開幕するSEMAショー2021において、『ラングラー4xeコンセプト』(Jeep Wrangler 4xe Concept)を初公開する。

このコンセプトカーは、プラグインハイブリッド車(PHV)の『ラングラー4xe』をベースに、純正用品の「ジープ・パフォーマンス・パーツ」を使用して、オフロード志向をいっそう強化したカスタマイズを提案する。

車高を50mm高めるリフトキットや強固なゴリラガラス

足回りには、ラングラー4xe用に専用チューンされたFOX製ショック付きのJPP製リフトキットを装着し、車高を50mm引き上げた。37インチのタイヤはBFグッドリッチ製の「KM3」で、JPP製ビードロック対応ホイールを組み合わせた。

カスタムのアンダーボディロックライトが車体の四隅すべての地面を照らす。これにより、ドライバーはオフロードの危険な場所を確認して、回避できるという。JPP製のスチールバンパーには、ウインチを装備した。その上には、LEDライトが取り付けられたウインチプロテクターが付く。

フロントガラスは、「ゴリラガラス」に交換された。ゴリラガラスは、米国に本拠を置くコーニング社が開発したもので、標準のフロントガラスの最大3倍の強度を持つ。スマートフォンの画面にも使用されており、薄型でありながら、優れた強度や傷が付きにくいことで知られている。

純正用品ブランド「Mopar」の薄型のゴリラガラス向けインナーと、52%肉厚のアウターを組み合わせることにより、軽量さと耐久性を両立させた。ハードなオフロード走行において、飛び石などによるフロントガラスの亀裂や破損に対しても、優れた耐久性を発揮するという。ジープ・ラングラー 4xe コンセプトジープ・ラングラー 4xe コンセプト

オフロードライトや開放的なチューブドア

Aピラーのベース部分には、JPP製5インチのオフロード&LEDライトが配置された。 開放的なJPP製のチューブドアは、ボディ同色のプレミアムアイボリーパールで塗装された。JPP製ロックレールと装飾トリムは、ダークニュートラルメタリックグレーで仕上げる。フェンダーとフードには、カスタムデカールを添えた。

リアには、JPP製のスイングゲートヒンジ補強システムにより、フルサイズのスペアタイヤ&タイヤを装着できる。JPP製のセンターハイマウントストップランプ移動キットにより、背面スペアタイヤのホイール部分に、ハイマウントストップランプを装備できる。

タングステンステッチが施されたモパーブルー仕上げのカッツキンレザーシートを装備した。スリーピースのJPP製ビニールフロアで防水性に配慮している。カスタムメイドのJPP製インストルメントパネルアクセサリレールシステムは、スマートフォンやデジカメなどのモバイルデバイスを固定する。ステンレス製のJPPペダルカバーは黒いゴムパッドが付く。さらに、JPP製ドアグラブハンドルも装備している。ジープ・ラングラー 4xe コンセプトジープ・ラングラー 4xe コンセプト

PHVシステム全体のパワーは375hp

ラングラー4xeの PHVパワートレインは、エンジンが直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボで、最大出力270hp/5250rpm、最大トルク40.8kgm/3000rpmを発生する。このエンジンは、5800rpmまで許容する。シリンダーヘッドに直接取り付けられたツインスクロールの低慣性ターボチャージャーによって、優れたレスポンスとパフォーマンス、燃費を追求している。

従来のオルタネーターに代えて、「eトルク」と呼ばれるベルト・スタート・ジェネレーターを採用する。モーターは、8速ATと一体設計された。このモーターは、最大出力134hp、最大トルク25kgmを引き出す。エンジンとモーターを合わせたPHVシステム全体で、375hpのパワーと65kgmのトルクを獲得する。動力性能は、0~96km/h加速が6.0秒だ。

バッテリーは、蓄電容量17kWhのリチウムイオンだ。ラングラー4xeには、「E Selec」と呼ばれる3種類の走行モードがある。ドライバーは、ステアリングホイール左側のボタンを操作して、パワートレインモードを選択する。選択したモードに関係なく、バッテリー残量が少なくなると、自動的に「ハイブリッド」モードに切り替わる。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  2. 「強烈な需要がありそう」スバルの3列シートSUV『アセント』が今、SNSで話題に
  3. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  4. 「泥が似合うグレードを!」三菱『パジェロ』がPHEVで復活!? スクープ情報にSNS沸く
  5. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る