BMW 2シリーズ・アクティブツアラー 新型、ビッググリル採用…生産開始

新型はドイツ・ライプツィヒ工場でのみ生産

「BMWカーブドディスプレイ」

自動テールゲートと「BMW Maps」ナビを標準装備

BMWの最上位モデルを連想させる大型キドニーグリル

ドイツ・ライプツィヒ工場で生産を開始したBMW2 シリーズ・アクティブツアラー 新型
ドイツ・ライプツィヒ工場で生産を開始したBMW2 シリーズ・アクティブツアラー 新型全 30 枚

BMWは11月2日、新型『2シリーズ・アクティブツアラー』(BMW 2 Series Active Tourer)の生産を、ドイツ・ライプツィヒ工場で開始した、と発表した。

新型はドイツ・ライプツィヒ工場でのみ生産

初代2シリーズ・アクティブツアラーは2014年秋、欧州で発売された。それ以来、40万人以上の顧客が、機能的な広さとダイナミックな走行性能を組み合わせたプレミアムコンパクトを選択した。初代2シリーズ・アクティブツアラーのうち、36万8000台以上がライプツィヒ工場で製造された。2世代目となる新型2シリーズ・アクティブツアラーは、ライプツィヒ工場でのみ生産される。

柔軟な生産システムを備えたライプツィヒ工場はもともと、BMWグループの最初の電動モデルのBMW『i3』とBMW『i8』を製造していた。新型2シリーズ・アクティブツアラーの生産開始に際しては、ライプツィヒ工場は塗装工場と組立システムをわずかに変更するだけで済んだという。ボディショップには唯一、新しい生産エリアが導入された。

BMW 2シリーズ・アクティブツアラーの第2世代モデルは現在『1シリーズ』や『2シリーズ・グランクーペ』とともに、ライプツィヒ工場で組み立てられている。BMW 2シリーズ・アクティブツアラー 新型BMW 2シリーズ・アクティブツアラー 新型

「BMWカーブドディスプレイ」

インテリアはキャビンの形状など、新世代EVの『iX』からヒントを得ている。スリムなインストルメントパネル、「BMWカーブドディスプレイ」、コントロールパネルを備えたフローティングアームレストが採用された。スイッチの数は、従来型に対して削減された。これらにより、プログレッシブかつプレミアムな雰囲気を追求している。

アームレストの下のスペースは収納コンパートメントとして利用できる。その前のエリアには、ゆったりとしたサイズのカップホルダーと、スマートフォンホルダーが設けられた。オプションで、スマートフォンのワイヤレス充電システムが選べる。

最大5名が乗車できる新型は、長距離を移動する時に、従来モデルよりも優れた快適性を追求する。新開発のマルチアジャスタブルシートを装備した。オプションで「Sensatec」パーフォレイテッドレザーや「Vernasca」レザー内装、スポーツシート、電動シート調整(メモリー機能付き)、ランバーサポート、マッサージ機能が用意される。運転席と助手席の間には、新開発のインタラクションエアバッグが装備されている。BMW 2シリーズ・アクティブツアラー 新型BMW 2シリーズ・アクティブツアラー 新型

自動テールゲートと「BMW Maps」ナビを標準装備

後席には、最大130mmの前後スライド機構が備わる。これに、3分割で倒せる背もたれを組み合わせて、多彩なシートアレンジを可能にした。トランク容量は、後席が通常の状態で415~470リットル。後席を倒せば、1405~1455リットルに拡大する。自動テールゲートを標準装備した。

新型には、「BMW Maps」ナビゲーションシステムを標準装備した。センターコンソールには4つのUSB-Cポート、トランクには12V電源が備わる。2ゾーンオートエアコン、スポーツレザーステアリングホイール、オートヘッドライト、レインセンサー、リバースアシストカメラによるパークアシストを採用した。先進運転支援システム(ADAS)も従来型に対して、強化されている。

高品質のインテリアトリムストリップをはじめ、インストルメントパネルとフロントドアショルダーのSensatec仕上げ、コントラストステッチがオプションで用意された。ミラーパッケージ、アンビエントライト、パノラマガラスサンルーフ、ハーマンカードン製サウンドシステムも選択できる。BMW 2シリーズ・アクティブツアラー 新型BMW 2シリーズ・アクティブツアラー 新型

BMWの最上位モデルを連想させる大型キドニーグリル

フロントマスクには、大型のキドニーグリルが装備された。BMWの最上位モデルの『7シリーズ』や『X7』を連想させるデザインとした。スリムなヘッドライトは、フルLEDが標準となる。コーナリングライト機能、マトリックスハイビーム、アーバンライト、高速道路のビームパターン、悪天候用ライトを備えたアダプティブLEDヘッドライトは、オプションで選択できる。

従来型に対して大きくなったサイドウィンドウグラフィック、フラッシュフィットのドアハンドル、スリムなCピラーが、新型のダイナミックなシルエットを演出する効果を発揮する。 Aピラーの周りに新たに設けられたドアショルダーが、視認性を大幅に向上させているという。新型のリアには、横長でスリムなLEDテールライトを装備した。エキゾーストテールパイプは、リアバンパーに組み込まれている。

グレードに応じて、16インチや17インチのアルミホイールが標準装備された。オプションで最大19インチのアルミホイールを設定する。新型では、「ラグジュアリーライン」トリムをオーダーできる。ボディカラーには、2種類のソリッド仕上げと9種類のメタリック仕上げが用意されている。BMW 2シリーズ・アクティブツアラー 新型BMW 2シリーズ・アクティブツアラー 新型

《森脇稔》

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