妊婦の5人に1人が乗車…『陣痛タクシー』配車が累計10万件

陣痛タクシー(イメージ)
陣痛タクシー(イメージ)全 2 枚

日本交通は11月12日、同社が、東京都内(東京都23区・武蔵野市・三鷹市)で妊婦向けに展開している『陣痛タクシー』の累計配車件数が10万件を超えた、と発表した。これは妊婦の5人に1人が乗車している計算になるという。

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陣痛タクシーとは、陣痛時に最優先でタクシーを手配し、妊婦を病院まで送るサービスだ。乗車場所・かかりつけ病院・出産予定日などを事前に登録しておき、タクシーを手配する。乗務員は全員が、助産師監修『妊産婦搬送時の注意事項と対応』講習会を受講している。

陣痛タクシーは2019年1~12月の配車数が1万3643台で、2019年の東京23区・武蔵野市・三鷹市での出生数が7万5898人(東京都福祉保険局データより孫引き)なので、妊婦のおよそ5人に1人が乗車している計算になる。

日本交通では、2012年5月13日・母の日に都内で陣痛タクシーの運行を始めた。2021年11月9日運行分をもって配車件数が累計10万0020件となり、サービス開始から約9年半で10万件を超えた。サービス登録者数は2021年10月末現在で累計29万4454人となっている。この間の2013年2月には、都民の安心・安全、救急車の適正利用への貢献にもつながるものとして、東京消防庁より感謝状が出ている。

新型コロナウイルス感染症の流行に伴う緊急事態宣言期間中も、一般のタクシーの利用が減少する中で、『陣痛タクシー』は配車数が減少しなかったそうだ。日本交通によると、コロナ禍においてもコンスタントに毎月約1000件の配車がある。「ドアtoドアで安全・安心に移動できるサービスとして、妊婦さんから広く認知いただいています」と日本交通では自らを評価している。

《高木啓》

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