メルセデスベンツの新型EV『EQB』、3列シートも選択可能…受注を欧州で開始

モーターの出力特性が異なる2グレード

サードシートのオプション価格は1416ユーロ

前面空気抵抗を示すCd値は0.28

急速充電ではバッテリー容量の80%を30分で充電可能

メルセデスベンツ EQB
メルセデスベンツ EQB全 12 枚

メルセデスベンツは11月24日、新型EVの『EQB』(Mercedes-Benz EQB)の受注を欧州で開始した。ドイツ本国でのベース価格は、5万5311ユーロ(約715万円)と発表されている。

◆モーターの出力特性が異なる2グレード

欧州仕様車には発売当初、「EQB 300 4MATIC」と「EQB 350 4MATIC」の2グレードを設定する。両グレードで、モーターの出力特性を変えている。

EQB 300 4MATICのモーターは、最大出力228hp、最大トルク39.7kgmを発生する。0~100km/h加速は8秒、最高速は160km/h(リミッター作動)だ。EQB 350 4MATICのモーターは最大出力292hp、最大トルク53kgmを引き出す。0~100km/h加速は6.2秒、最高速は160km/h(リミッター作動)とした。

両グレードともに、リチウムイオンバッテリーの蓄電容量は66.5kWh。1回の充電での航続は、WLTPサイクルで最大419kmに到達する。

メルセデスベンツ EQBメルセデスベンツ EQB

◆サードシートのオプション価格は1416ユーロ

EQBのボディサイズは全長4684mm、全幅1834mm、全高1667mm、ホイールベース2829mm。ロングホイールベースによって、室内スペースのゆとりを追求した。2列シートの5名乗りが標準仕様。オプションで3列シートの7名乗りが選択できる。サードシートのオプション価格は、1416ユーロ(約18万3000円)だ。

前席のヘッドルームは1035mm。2列目のヘッドルームは5名乗り仕様の場合は979mmで、後席の足元のスペースは87mmとした。トランク容量は、5名乗りが495~1710リットル、7名乗りが465~1620リットル。2列目の背もたれは数段階に調整できる。オプションで前後140mmのスライド機構が付く。これにより、トランク容量を最大190リットル増やすことができる。

3列目シートは2名がけで、身長165cmまでの乗員が使用できる。ラゲッジスペースを増やすために、3列目シートを荷台フロアと同じ高さに下げることができる、としている。

メルセデスベンツ EQBメルセデスベンツ EQB

◆前面空気抵抗を示すCd値は0.28

メルセデスEQのプログレッシブラグジュアリーなデザイン哲学を、ベース車両のGLBが持つエッジの効いたフォルムに反映させた。フロントは、メルセデスEQブランド車に共通するブラックパネルグリルが特長だ。メルセデスEQのさらなる特長が、前後に配される連続したライトストリップ。水平な光ファイバーストリップが、フルLEDヘッドランプのデイタイムランニングライトにつながり、昼夜を問わず、高レベルの認識性を確保しているという。ヘッドランプ内のブルーが、メルセデス-EQのEVらしさを強調している。

LEDテールランプは、テーパー付きのLEDライトストリップに組み込まれた。これは、EQBのリアのワイド感を強調している。また、GLBではリアゲートに配置されているナンバープレートは、GLBではリアバンパーに移設された。ルーフレールも装備されている。

前面空気抵抗を示すCd値は0.28。空力対策の中には、上部が閉じられた冷却空気制御システム、専用デザインの前後バンパー、滑らかでほぼ密閉されたアンダーボディ、専用エアロホイール、前後ホイールのスポイラーがある。アルミホイールは最大20インチで、ツートーンまたはスリートーンが用意される。グレードによっては、ロゼゴールドまたはブルーの装飾トリムが付く。

メルセデスベンツ EQBメルセデスベンツ EQB

◆急速充電ではバッテリー容量の80%を30分で充電可能

ダッシュボードには、最新の「MBUX」(メルセデスベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)を備えたワイドスクリーンコックピットを採用した。アルミのトリムパネルが、ドア、センターコンソール、助手席側のインストルメントパネルに配置されている。

グレードに応じて、バックライト付きトリム、エアダクト、シート、車両キーにロゼゴールドカラーのアクセントが配される。EV専用のディスプレイを備えたインストルメントパネルには、ロゼゴールドとブルーのハイライトを採用している。

EQBは急速充電に対応。直流(DC)急速充電ステーションでは、EQBは最大出力100kWで充電できる。その場合、バッテリー容量の80%を充電するのに、およそ30分で済むという。また、「Mercedes me Charge」を利用すると、ユーザーはヨーロッパ全体の20万を超える充電ステーションで充電できる、としている。

メルセデスベンツ EQBメルセデスベンツ EQB

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  2. BEVを2年間所有した、“リアルな”ランニングコストを大公開
  3. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
  4. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  5. VW『ゴルフGTI』50年の歴史で最強、325馬力の「EDITION 50」発表
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
  4. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  5. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
ランキングをもっと見る