BMW 2シリーズ・アクティブツアラー にPHV、専用ゾーンでEVモードに自動切り替え 2022年欧州発売

PHVシステム全体で326hpのパワー

コンパクトカー初の新世代「BMW iDrive」

GPSによるジオフェンシング技術を使用して指定エリアを識別

BMW 2シリーズ・アクティブ・ツアラー 新型のPHV
BMW 2シリーズ・アクティブ・ツアラー 新型のPHV全 25 枚

BMWは11月25日、新型『2シリーズ・アクティブツアラー』のプラグインハイブリッド車(PHV)を2022年、欧州で発売すると発表した。電動車専用ゾーンでは、自動でEVモードに切り替わる。

◆PHVシステム全体で326hpのパワー

PHVグレードとして「230e xDrive」と「225e xDrive」の2種類が用意される。電気モーターは、パワーエレクトロニクスやトランスミッションと一体設計された。最新のバッテリーセルと充電技術も導入する。高電圧バッテリーは、フラットなデザインで、車両の床下の低い位置にレイアウトした。これにより、重心が低くなり、敏捷性にプラスの効果をもたらすという。

どちらのモデルも、リアアクスルに電気モーターを搭載し、モーターは後輪を駆動する。フロントには、最新の「BMWツインパワー」テクノロジーを採用した直列3気筒ガソリンエンジンを搭載し、エンジンのパワーが前輪を駆動する。

230e xDriveは最大出力150hpのエンジンに、最大出力 177hpの電気モーターを組み合わせて、PHVシステム全体で326hpのパワーを引き出す。225e xDriveの場合、最大出力136hpのエンジンに、最大出力 109hpの電気モーターを組み合わせて、PHVシステム全体で245hpのパワーを獲得する。

高電圧バッテリーの蓄電容量は、16.3kWhに大容量化した。この効果で、EVモードは最大80km(WLTPサイクル)に拡大する。充電出力も、従来型の3.7kWから7.4kWに増やした。これにより、フル充電にかかる時間を約2時間30分とした。また、家庭用コンセントでは、充電は約8時間で完了する。

BMW 2シリーズ・アクティブ・ツアラー 新型のPHVBMW 2シリーズ・アクティブ・ツアラー 新型のPHV

◆コンパクトカー初の新世代「BMW iDrive」

プレミアムコンパクトセグメント向けの新世代「BMW iDrive」が初めて搭載される。BMWのコンパクトセグメントモデルに初めて搭載された新世代のBMW iDriveは、「BMWオペレーティングシステム8」をベースにしている。

新世代のBMW iDriveは、「BMW カーブドディスプレイ」と標準でリンクしている。最新のグラフィックスとメニュー構造、幅広い能力を備えた「BMWインテリジェントパーソナルアシスタント」も採用する。 BMWカーブドディスプレイのフルデジタルディスプレイは、10.25インチのインフォメーションディスプレイと10.7インチのコントロールディスプレイで構成されている。新しいBMW iDriveは直感的に操作できるという。

オプションのクラウドベースのナビゲーションシステム、「BMWマップ」は、コントロールディスプレイの拡張ビュー機能が利用できる。車載カメラを使用すると、乗員は移動中に撮った写真を、スマートフォンに送信できる。新しい5Gモバイルテクノロジーで作動する「パーソナルeSIM」、スマートフォンとApple「CarPlay」やグーグル「Android Auto」との連携をさらに効率化する「BMW ID」を利用することも可能という。

BMW 2シリーズ・アクティブ・ツアラー 新型のPHVBMW 2シリーズ・アクティブ・ツアラー 新型のPHV

◆GPSによるジオフェンシング技術を使用して指定エリアを識別

新型2シリーズ・アクティブツアラーのPHVをはじめ、欧州で販売するPHVに、「BMW eDriveゾーン」機能を採用する。PHVが都市部において、エミッション・フリー・モビリティの達成に果たす効果的な役割を実証する。エミッションフリー走行専用のグリーンゾーンを設けている都市では、ジオフェンシングテクノロジーによって、このゾーンを自動的に認識することができる。車がこれらのゾーンに入ると、自動的にEVモードに切り替わる。このようにしてBMWは、このエリアではPHVを電気駆動のみで走らせて、ピュアEVと同様にグリーンゾーンにアクセスする。

この新しいタイプの操作戦略は、PHVによるCO2排出量削減の可能性を大幅に高めるという。電気駆動システムの利用を増やすと、効率が最適化されるだけでなく、とくに都市交通における顧客の運転コストの削減にも役立つ。

BMW eDriveゾーンは『3シリーズ』、『5シリーズ』、『7シリーズ』、『X5』などのPHVに標準装備した。このデジタルサービスは、GPSによるジオフェンシングテクノロジーを使用して、指定エリアを識別する。eDriveゾーンに近づくと、ナビゲーションマップにeDriveゾーンが強調して表示される。eDriveゾーンに入るとすぐに、車両が自動的にEVモードに切り替わることをドライバーに通知する。

BMWグループは、コペンハーゲン、ヴェローナ、トゥールーズなど、ヨーロッパの20の都市にeDriveゾーンを拡大展開する。これは、ヨーロッパの合計138の都市が、eDriveゾーンのような先進テクノロジーの恩恵を受けることを意味するという。またこのサービスは2022年、世界の少なくとも30都市で展開される予定、としている。


◎レスポンス読者の声求む!「タイヤアワード」投票受付開始

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  2. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  3. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  4. 朝までこの恐怖に耐えられるか?…三和交通タクシーでいく心霊スポットツアー2025【夏休み】
  5. シートに座ると自動で送風開始、取り付け簡単「クールカーシート」2モデルが発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る