ボルボトラック、キャブ大幅刷新の新型『FH』を日本導入…安全・環境性能を強化

新型ボルボFH
新型ボルボFH全 5 枚

ボルボ・トラックは11月29日、キャブを大幅に刷新し先進的な安全・環境機能を搭載した新型『ボルボFH』のセミトラクター4×2と6×4およびカーゴ6×2と6×4の販売を開始した。

【画像全5枚】

今回のフルモデルチェンジでは、生産性と安全性、快適性をより高めることで高品質の輸送を実現し、人材不足が深刻化する物流業界にて、プロフェッショナルなドライバーの確保に貢献。また燃費・環境性能を高めることで日本の脱炭素化に寄与する。

新型ボルボFHは、インテリアを大幅に刷新し、優れた運転環境を提供する。12インチの高解像度フルデジタルインストルメントディスプレイは運転状況に応じてモード切替ができ、必要な情報が分かりやすく表示。9インチのサイドディスプレイは、インフォテインメント、運転アシスタンス、カメラモニタリングなど様々な情報に、タッチ操作で簡単にアクセスできる。

パワートレーンは、高トルクを低回転から高回転域まで持続するパワフルな13リットルエンジンとI-シフトを組み合わせ、山坂の多い日本の道路で高い燃費効率を実現する。また、I-シフト・デュアルクラッチをオプションで搭載し、動力を中断することなくギアチェンジが可能。ギアチェンジの際に貨物が移動するのを最小限に抑えることができ、液体貨物の輸送など困難な作業に特に有効だ。パーキングヒーターとI-パーククール(アイドリングストップクーラー)も全車標準装備。待機中も完全なアイドリングストップを実現した。

安全面では、大型トラックとしては数少ないアダプティブハイビームヘッドライトを採用する。トラックが対向車や他の車両に近づくと、LEDハイビームの一部を自動的に無効にすることで、運転手および歩行者の安全性を向上。またカメラとレーダーが他の車両を検知した場合や、カメラがトラック周囲の光量の変化を検知した場合にはハイビームを調整する。

ボルボダイナミックステアリングでは新たにパーソナルセッティング機能を追加し、様々な場面におけるステリング操作をドライバーの要望通りに調整できるようになった。レーンチェンジサポート、スタビリティアシストなど、ドライバーサポートシステムを装備。その他、最高速度を設定するダウンヒルクルーズコントロールや全速度対応の改良型アダプティブクルーズコントロール(ACC)を搭載し、不要な速度超過を抑制する。このほか、緊急ブレーキ付衝突警告機能や、エレクトロニックスタビリティコントロールなどの安全機能の前提となる電子制御式ブレーキシステム(EBS)を標準装備する。

外観は、V字型のヘッドライトを外側に、ターンインジケーターはドア側に移動しより洗練されたデザインとした。ワイパーパネルはスリムに、アイアンマークは大きくなり、遠くからでも新型ボルボFHを認識できるようにした。キャブは、人間工学に基づいて設計されたスリムなI-シフトギアセレクターにより、車内での移動がさらにスムーズになった。

4×2トラクターにはホイールベース3800mmのシャシーを追加した。またすべてのモデルに荷物への衝撃を極限まで少なくできるフルエアサスをオプションで追加。輸送品質を向上させ、長距離運行時のドライバーへの疲労を軽減する。FH 6×4第五輪荷重25トン車にリアエアサスを追加し、シャシーのバリエーションを大幅に拡充した。

カーゴでは、坂道や高速領域で圧倒的な走破性を誇る13リットルエンジンを搭載したリジッドの6×2、6×4を新規に発売する。6×4にはフルトラクターに流用可能な高馬力仕様も設定。リジッドにはフルエアサスを標準装備とし、一部モデルでリアエアサスが選択できる。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ライズ』がカラフルに変身!? フルーツがテーマ『ハバナ フルーティーポップ』、キャルズモーターが発売
  2. 一人乗りマイクロEV「EQV-TREK」発売、355kgの軽量ボディで航続110km…107万8000円から
  3. 新型取締機「JMA-520/401」に対応、セルスターがコンパクトな一体型レーダー探知機を発売
  4. 世界初、個人所有できるレベル4自動運転「ロボカー」誕生、2026年に納車開始
  5. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る