人気の“原二”125ccから250ccまで網羅!ヤマハのスクーター4車種、イッキ乗り比較してみました

ザ・生活応援スクーターな『アクシスZ』

今流行りの個人配達にもおすすめの『トリシティ125』

高速道路にも乗れる『NMAX155』

遠くへ移動するような人向けの『XMAX』

ヤマハのスクーター4車種を一気乗り
ヤマハのスクーター4車種を一気乗り全 32 枚

今回のイッキ乗り試乗は、ヤマハのスクーター4台!今もっとも人気の125ccから250ccまで、スクーターと一口に言っても意外とバラエティに富んでいるんです。どんな違いがあるのか、なぜ売れているのか、検証してみたいと思います。

ザ・生活応援スクーターな『アクシスZ』

ヤマハ アクシスZ と小鳥遊レイラヤマハ アクシスZ と小鳥遊レイラ

まずは、125ccの『アクシスZ』から。トランク下のスペースはパッと見た感じでもなかなかの広さ。容量は約37.5リットルでジェットヘルメットが2個入るというから、これはすごいですね。フロントのポケットは、フタなしの小物入れ程度ものが右側に1つ。折り畳みのコンビニフックも付いています。乗った感じは、とにかく軽いのひとこと。

車重が100kgということで、取り回しがしやすい、Uターンもしやすい、そして軽快に走ると、自宅周辺の狭い道路を含めた街中での使いやすさは抜群。トランク容量が大きく、125ccだから2人乗りもできます。機能はシンプルだけど実用性に優れた、ザ・生活応援スクーターという感じでサブバイクとして欲しくなる1台です。

今流行りの個人配達にもおすすめの『トリシティ125』

ヤマハ トリシティ125と小鳥遊レイラヤマハ トリシティ125と小鳥遊レイラ

次に『トリシティ125』。こちらはLMW(リーニング・マルチ・ホイール)という形式の3輪スクーターで、現在は125のほかに155、300も国内では発売されています。燃料タンクがシート下にあるので、トランクはちょっと狭いかな。容量は約23.5リットルとヘルメットひとつで一杯という感じです。フロントポケットはフタ付きのものが右側にひとつ。内部にシガーソケットが付いていますが、こちらもスペースとしてはちょっと小さめかな。

私としてはトリシティシリーズに乗るのは初めてだったのですが、やっぱりフロント2輪の安定感はすごい。ただ走っているだけで、安定している、ブレていないというのが伝わってきます。このバイクを選ぶとしたら街中をいっぱい走る人、それも1回に走る距離というよりも街中のあちこちを行ったり来たりとグルグル回ることが多い人にとって、安心して走れるのではないかと感じました。最近流行りの個人配達業の人たちにもピッタリではないでしょうか。タイヤのグリップ力が落ちる冬の寒いときもフロント2輪だと安定して走れると思います。

高速道路にも乗れる『NMAX155』

ヤマハ NMAXと小鳥遊レイラヤマハ NMAXと小鳥遊レイラ

そして3台目は『NMAX155』。NMAXには同じ車体を使った125もありますが、155の魅力は何と言っても高速道路にも乗れてしまうこと。排気量的に125よりも余裕があるので、幹線道路を割と走ることが多い人なんかにもオススメできるかなと思います。ライポジ自体もトリシティ125と比べてちょっと大きく、ビッグスクーターのように足を前に伸ばして乗ることもできるし真下に下ろすこともでき、両方のライディングスタイルに対応しています。

シート下トランクの容量は約24リットル。ジェットヘルメット+αといった感じで予想していたよりも広い印象を受けました。フロントポケットは500mlペットボトルがさっと入れられるフタなしのものが左右にセット。便利さでも優秀なマシンに仕上がっていました。アクシスZとトリシティ125には付いていないABSを装備しているのも安心できるポイントですね。

遠くへ移動するような人向けの『XMAX』

ヤマハ XMAXと小鳥遊レイラヤマハ XMAXと小鳥遊レイラ

そして、最後に一番排気量がある『XMAX』。いかにも250ccのビッグスクーターというだけあって車格は大きく車重も179kgと、他の3台とは一回り、いや二回りくらいのデカさとなっている印象を受けます。それだけに積載性の面ではズバ抜けた優れぶり。シート下はフルフェイスとジェットヘルメットが1個ずつ入るくらいの大きさで、容量は約45リットル。フロントポケットは左右にあり、どちらもフタ付きです。左側はカギが付いているほか、内部にDCソケットを装備しています。

そうそう、そのカギですがXMAXはスマートキーを標準で採用。シート&ポケットやフューエルリッドのカギ開閉はリモートで行うことができます。

250ccだけあって力強いなと思ったら、最高出力は23psで私が普段乗っている『GSX250R』の24psとわずか1psの違いでした。加速するときのパワー感も同等に感じられます。先ほどのNMAX155でも高速道路を走れましたが、あちらはどちらかというと「走れるだけ」といった感じ。しかしXMAXでは高速道路も十分に余裕を持って走ることができます。

その一方で、車格に加えてホイールベースが長いため取り回しやUターンは4台の中で一番厳しめ。なので、XMAXはクイックな移動よりも主に遠くへ移動するような人に向いていると言えるでしょう。装備の面でもABSに加えてトラコンも付いているので安心度が高くなっています。また、以前250ccスクーターとして発売されていた『マジェスティ』より9kgも軽くなっているというので、それから乗り換えるユーザーは軽量化をはっきり感じるかと思います。

それぞれのターゲットの違いを肌で感じました

ヤマハのスクーター4車種を一気乗りヤマハのスクーター4車種を一気乗り

以上、なかなかプライベートではスクーターに乗る機会の少なかった私ですが、この4台を一気に乗り比べてみて、それぞれに合ったターゲット層がいるんだなというのを肌で感じることができました。

スクーターを愛用している人は、「走り」が好きといったようないわゆるバイク乗りではなく、移動手段など便利なツールと思って乗っている人が多いなと感じていましたが、まさにそうした人たちに刺さる使い勝手がそれぞれ考えられているのを実際に体感。こうした「便利な乗り物としてのバイク」であるスクーターも、各排気量どんどん新しいのが出てきてくれると嬉しいなと感じました。

小鳥遊レイラ|愛称:ことりちゃん
レースクイーンに憧れてモータースポーツ業界へ。しかしMOTOR STATION TVでの出演をきっかけに走る方に目覚めてしまい、いきなり大型二輪免許を取得。現在では2輪4輪共にサーキットを走り、一昨年に4輪のレース参戦のためJAF国内A級ライセンスを取得。先日、MFJロードレース国内ライセンスを取得して、今年は2輪でもレースに参戦予定。イベントMCから2&4輪の耐久レース参戦まで楽しむモータースポーツ女子。身長は160cm。

《小鳥遊レイラ》

小鳥遊レイラ

小鳥遊レイラ|愛称:ことりちゃん レースクイーンに憧れてモータースポーツ業界へ。しかしMOTOR STATION TVでの出演をきっかけに走る方に目覚めてしまい、いきなり大型二輪免許を取得。現在では2輪4輪共にサーキットを走り、一昨年に4輪のレース参戦のためJAF国内A級ライセンスを取得。先日、MFJロードレース国内ライセンスを取得して、今年は2輪でもレースに参戦予定。イベントMCから2&4輪の耐久レース参戦まで楽しむモータースポーツ女子。身長は160cm。

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