VWのピックアップトラック『アマロック』、新旧併売へ…新型は2022年に発表予定

フォードモーターとの戦略的提携を生かして開発

新型フォードレンジャーとは異なる外装

新型発表後も初代アマロックの生産は継続

フォルクスワーゲン・アマロック 新型のティザースケッチ
フォルクスワーゲン・アマロック 新型のティザースケッチ全 12 枚

フォルクスワーゲンは12月8日、2022年にワールドプレミアする予定の新型『アマロック』(Volkswagen Amarok)に関して、新たなティザースケッチを公開した。

◆フォードモーターとの戦略的提携を生かして開発

フォルクスワーゲングループとフォードモーターは2020年6月、戦略的提携を結んだ。戦略的提携は、両社の競争力を強化し、世界的な顧客ニーズによりよく応えるのが狙い。両社はこの戦略的提携を受けて、複数の新プロジェクトを立ち上げた。

そのひとつが、フォードモーターが開発した中型ピックアップトラックの『レンジャー』新型をベースにしたフォルクスワーゲン車を、フォルクスワーゲン商用車ブランドが、新型アマロックとして、2022年から欧州など一部の市場に投入するというものだ。

新型アマロックは、多様性とオフロード性能を重視している。オーストラリアとヨーロッパのチームによって開発された新型アマロックは、フォードモーターの南アフリカ・シルバートン工場で、2022年から生産される予定だ。

フォード・レンジャー 新型フォード・レンジャー 新型

◆新型フォードレンジャーとは異なる外装

新型アマロックには、「クリアフォルクスワーゲンDNA」を採用する。フォードモーターは2021年11月、新型フォードレンジャーを発表した。新型アマロックは、この新型レンジャーと車台などを共有する。両車の外観はフロントマスクなどが異なり、フォルクスワーゲンの最新デザイン言語をエクステリアに導入している。

また、新型アマロックには、高性能なパワートレイン、最新の先進運転支援システム(ADAS)と車載コネクティビティ、高度なオフロード機能を備えている、と自負する。

フォルクスワーゲンコマーシャルビークルのオールラウンダーとして、新型アマロックには、強さとパワーを明確に表現することを目指した。フォルクスワーゲンのDNAが内外を問わず明確に表現されているという。

フォルクスワーゲン・アマロック 現行型フォルクスワーゲン・アマロック 現行型

◆新型発表後も初代アマロックの生産は継続

初代アマロックは、2009年12月に発表され、2010年に生産を開始した。過去10年間で、80万台以上の車両が世界中で販売されてきた。初代アマロックのボディサイズは全長が5250mm、全幅が1900mm、最大積載量は1.15トン。クラス最大級の荷台は、長さ1555mm、幅1620mm、高さ525mmで、欧州の荷物規格「ユーロパレット」の積載が簡単にできるように工夫されている。

オフロード走行性能を重視して、堅牢なラダーフレームの上にボディを載せる方式を採用した。駆動方式は市場の嗜好に合わせて3種類が設定され、FR、切り替え式4WD、フルタイム4WDとなる。2種類の4WDは「4MOTION」となる。

エンジンは、パワフルかつ環境性能に優れるターボディーゼル「TDI」だ。TDIの2ステージツインターボ版は、最大出力163ps、最大トルク40.8kgm。TDIのシングルターボ版は、最大出力122ps、最大トルク34.7kgmを発生する。

なお、フォルクスワーゲンは、新型の発表後も、初代アマロックの生産を、アルゼンチン・パチェコ工場で継続して行う予定だ。南半球では、Bセグメントのピックアップトラックとして初代アマロックの人気は高い。V型6気筒ディーゼルエンジンを搭載した初代アマロックの販売が、引き続き好調、としている。


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《森脇稔》

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