長野県のアルピコ交通に東武車…元日比谷線直通用20000系 2022年3月から運行へ

2020年に伊勢崎線~日比谷線直通列車から撤退した東武20000系(写真は21812編成)・
2020年に伊勢崎線~日比谷線直通列車から撤退した東武20000系(写真は21812編成)・全 2 枚

長野県松本市の松本駅と新島々(しんしましま)駅を結ぶ上高地線を運営するアルピコ交通は12月14日、東武鉄道(東武)より20000系2両を譲受したと発表した。

元東武伊勢崎線~東京地下鉄(東京メトロ)日比谷線直通用だった20000系は、老朽化した2000系を置き換えるため1988年に20000形が最初に登場。1992年には20000形をVVVFインバータ制御化した20050形が登場している。

その後の1997年にはマイナーチェンジ車の20070形が登場しているが、これら20000系は2017年から日比谷線のホームドア導入に伴なう70000形の導入により余剰となり、2020年までに全車が伊勢崎線~日比谷線直通から撤退。一部は20400形として宇都宮線や日光線、鬼怒川線のワンマン対応車に改造転用されている。

アルピコ交通では元京王電鉄(京王)井の頭線用3000系だった3000形の置換えを図るために20000形と20050形を各1両導入。モハ20050形を「モハ20100形」、モハ20000形を「クハ20100形」とし、2両1本として運用される。

モハ20000形は電装解除される模様で、いずれも中間車のため運転室を増設した先頭車化改造が施される。運行開始は2022年3月を予定している。

東武20000系の導入により一部が置き換えられるアルピコ交通3000形。上高地線新島々駅。東武20000系の導入により一部が置き換えられるアルピコ交通3000形。上高地線新島々駅。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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