テスラのライバルのニコラ、初の市販EVトラックを引き渡し…航続563km

二コラ初の市販EVトラック『トレ』
二コラ初の市販EVトラック『トレ』全 8 枚

二コラ(Nikola)は12月17日、初の市販EVトラック『トレ』の第一号車を、南カリフォルニアの港湾トラック企業、トータル・トランスポーテーション・サービス社に引き渡した、と発表した。

写真:二コラ初の市販EVトラック『トレ』

2015年に設立されたニコラは、米国アリゾナ州フェニックスに本社を置き、EVや燃料電池車、電動パワートレイン、エネルギー貯蔵システム、水素ステーションなどの設計と生産を手がけている。ニコラは、テスラのライバルと称されることもある。2020年9月にはGMと戦略的提携を結び、燃料電池技術を含めてGMの次世代EVパワートレインの供給を受けることが決まっている。

二コラ初の市販EVトラックのトレには、最大出力645hpを発生するモーターを搭載する。バッテリーの蓄電容量は753kWhと大容量で、1回の充電での航続は563kmに到達する。バッテリーのフル充電にかかる時間は、約2時間とした。

二コラ初の市販EVトラック『トレ』二コラ初の市販EVトラック『トレ』

毎月1万3000~1万4000台のトラックが、ロサンゼルス/ロングビーチの港周辺でスモッグを引き起こす要因となる窒素酸化物を排出している。二コラのEVトラックは、窒素酸化物のない輸送手段の実用化を目指すカリフォルニア州当局の取り組みの一環として、トータル・トランスポーテーション・サービス社に引き渡された。

二コラは今後、トレの燃料電池バージョンも市販する計画。水素満タン状態での航続は、およそ805kmに到達する見通しだ。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタの最高峰、新型センチュリーは2ドアに、レクサス『LS』は6輪ミニバンに大変身…ブランド新戦略発表
  2. メルセデスベンツ『GLA』次世代型をいち早くプレビュー! 斬新なテールライト装備?
  3. 「さよなら50cc」歴史に敬意を込めたホンダ公式「50ccバイク」ロゴTシャツ発売
  4. 日産『アリア』改良新型を世界初公開へ、Vモーショングリルのない新デザインに…ジャパンモビリティショー2025
  5. 新型取締機JMA-520/401に対応、セルスターが一体型コンパクトレーダー探知機「AR-225A」を発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る